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表裏一体 影の深淵 − 旧・小説投稿所A

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表裏一体 影の深淵

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・・て・・・起き・・起きてっ!
「んぅ・・・むぅ・・」
深く暗い暗黒のなか、鈍重な躯を引っ提げて覚醒した。
「誰だ・・我の眠りを妨げるのは・・」
「神獣さま!」
彼が双眸を開くと目前には少女。
恐怖も不安もない純粋無垢な瞳。
昨日助けた仔ではない別の人間だ。
初めて物を見るようにその瞳を輝かせ、彼を見つめている。
「・・何のようだ・・全く。」
彼の事を“さま”と呼ぶのだから立場は弁えているようだが、急用で訪れたとは考えにくかった。
興味本位で近づくなと言われた此処に入り込んだのだろう。
「遊ぼ!神獣さま!」
「は?・・」
目を丸くし、耳を疑う神獣。
無邪気な笑顔でその前脚に触れようと・・
「ほざけ!何故我がお前のような子供と戯れなければならない!?何故、お前ら人間と戯れる必要がどこにあるというのだ!?」
牙を剥き眉間に皺を寄せ、喉を鳴らし威嚇の如くにまくしたてる。
「あ、えっ・・っう・・」
驚いた様子で胸で手を組み、その表情に恐怖を宿し、小さく震えている。
彼はハッとして、目を伏せた。
「・・悪かった・・今のは忘れてくれ。少し・・大人げなかった・・」
この仔は大人の都合を知らない。
そんな人間に怒鳴った所で解を得る事など出来ない。
子供に押しつけた所でその仔が可哀想だ。
この仔には何も罪は無いのに。
そう・・彼は心を痛めた。
(・・心・・まだそんなものが我にあるとはな・・)
特に気にとめる事無く小さく鼻を鳴らした。
この仔の未来もいずれは神獣を取り巻く大人の都合に飲み込まれるのだろう・・哀れだ。
「うぅ・遊んでくれないの・・?」
少女の目は潤んで雫が今にも流れそうだ。
「分かった分かった・・遊んでやるっ!」
「本当っ・?」
「ああ。だから泣くな。頼むから・・な?」
神獣は子供の扱いは苦手だった。
狼狽えながらも必死に宥め、どうにか泣くことを回避し安堵する。



<2011/05/13 23:18 セイル>消しゴム
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