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竜との日常{続編} − 旧・小説投稿所A
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竜との日常{続編}
− 有利な戦法 −
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「こ、こいつは…」

「イヒヒ♪」

巨大なヒレに青色のシャチのようなポケモン
俺なんかの人間をペロリと平らげる巨口を持っている

「海の王、カイオーガ…」

海底の奥底に眠るポケモンが何故こんな所に!?
いや、そんな事言ってる場合じゃないか

「ア〜ン♪」

「!!」

口が開かれ、大きさは巨大とも言える肉厚な舌が姿を現し、俺にゆっくりと接近してくる
近くで見ると舌はものすごく柔らかそうだ

「足が…動けん」

震えが止まらず、俺の周りに舌が囲んでくる
まずい、このままでは…

ガシ!!

「うお!?」

「あ!ご飯が!!」

誰かに捕まれ、空高く飛んでいく
後ろを向くとルカリオが俺を助けてくれたのだ

「お、お前…」

「たく、世話が焼ける!!」

すたっとルカリオはスイトをドサッと降ろし
ルカリオはカイオーガを睨みつける

「あ、ラッキー♪ご飯が二匹もいる〜♪」

ザパアアアアンン!!

「う、うあ〜」

「ち、厄介な相手だ…」

どうやらこのカイオーガは陸上でも活躍できるらしい

「グルル」

「う…」

威嚇をしながらルカリオは戦闘体制に入る。どうやら戦うつもりだ
ここで逃げたらしつこく追いかけてきそうだしな〜

「お前のせいだぞ、こんな事になったのは…」

「む…」

相変わらずの暴言が腹が立って仕方ない
こいつの忠告を無視した俺も悪いけど

「ちえ、わかったよ…」

キチ「trans(変身)!!」「Thunder(雷属性)!!」

二つのメモリを作動するとスイトはゾロアークに変身し
爪には電気がバチバチと流れていく

「よ〜し」

「ポケモンに変身だと…お前人間か?」

それを見ていたルカリオはまじまじと聞いてくる

「いや、俺はポケモンに変身できるんじゃなくてこの不思議なメモリのおかげかな…」

「?」

「んじゃ、お先に〜」

「お、おい!!」

まっすぐカイオーガに向かって走り出していく
普通に考えてもこれは自爆行為である

グアアアアァァ

「頂きま〜す♪」

カイオーガは大口を開けて餌が突っ込む所を待っていた
すかさずスイトはもう一つメモリを取り出す

「………………」

キチ「LIGHTNING(稲妻)!!」

カ「へ?」

ル「!?」

空が急に怪しくなり、ニヤリと笑みを出したゾロアーク(スイト)は動きを止めなかった

ゴロゴロ…ピシャアアアァァン!!

「うわあああああ!!」

空から降ってきた雷がカイオーガに直撃した
水タイプだから電気に弱いとスイトは試みたのだ

「いたた〜」

ガク…

プスプスと体中に煙を出しながら
カイオーガは倒れ込む

「今だ!!」

力いっぱい高く飛び上がり
カイオーガの上に乗り、爪をジャキッと構える

パリ!パリ!

「これで…どうだ!!」

雷が宿った爪を構え、そのままカイオーガに突き刺した

ザク!バチバチバチバチ!!

「うあああああ!!」

電気が体中に流れ出しカイオーガは悶え苦しんだ
肌には傷をつけられないが体内に電気を流れさせれば効果は抜群だ

「む〜…何すんだ!!」

「うお!!」

力尽きたと確信したと思いきや
じたばたと暴れてスイトを振り落とした

「く、何て体力だ…」

ハアハアッと息を切らし、次なるメモリを出す

「うりゃ〜!!」

ビュウウウウゥゥゥ!!

「!?」

バシュウウ!!

「うああああ!!」

大口を開けるとハイドロポンプを繰り出す
かわそうとしたが、スイトは直撃してしまい、数メートルまで吹っ飛ばされる

ドサ…

「う…」

ハイドロポンプから解放されると砂浜にバタンと倒れる

「もうへばったの?つまんないな〜」

ズシズシと迫り行くカイオーガ
どう立ち上がろうにも体が全然動けない

「俺を忘れてないか?」

「ん?」

ドガ!!

「いった!!」

カイオーガの顔に目掛けて思い切り蹴りを入れる

「やったなー!!」

ビュウウウウウ!!

「ふん」

仕返しにハイドロポンプを出すがルカリオは軽くよけた


ネージュ「このカイオーガあんまり対した事ないじゃない…」

いや〜こいつと来たらもう

ルカリオ「ああ、俺も驚いた…」

このカイオーガ……勝てるかどうかだよ(汗
<2011/06/23 20:26 スイト>
消しゴム
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