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忙しくなった日常(続編) − 旧・小説投稿所A

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忙しくなった日常(続編)
− アンクルの過去 −
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サッ・・・ギュッ

いきなりアンクルが近づいてきて私を抱きしめた。

ア「主が一緒に居たいっと言ってくれる間はいつでもいてやる・・・」

た「アンクル・・・」

ア「ワシも・・・昔は誰かが側に居てほしいっと思っていた時があった」

た「・・・そうなの?」

ア「ワシが小さい頃、家族でお主と変わらぬ楽しい生活をしていた。しかし・・・ワシの両親が姿を消してしまい・・・その時からはとても心細い日々を送っていた」

た「・・・両親に捨てられたの?」

ア「父上と母上がそんなことはしない。きっと何かしらの理由で消えたのだろう」

た「・・・そう、その後は?」

ア「お主と初めて出会って、今も住家にしている洞口は分かるやろ?そこに住み着き、必要最大限の生活をして生き延びてきた。そんな時、ワシとは体格差が大きすぎる小さな竜と出会ってのぅ・・・名前はフェイっと名付けた」

た「・・・続けて」

ア「フェイと過ごしている時間はワシにとってとても幸せな一時だった。そしてフェイに独り立ちする時がきて、フェイとは別れてしまった。いつかはここに戻って来るだろう。そうワシは信じている。そして間もなく、そこへお主、たぐともに出会って今に至るのだ」

た「・・・またフェイさんに会えるといいね」

ア「ぬぅ、フェイが帰ってこない理由も何かあるかもしれないのぅ」

た「・・・つまり話をまとめると・・・親とはなれてしまい、孤独を耐え抜き、フェイさんと出会い、そして、今に至る」

ア「そうじゃな。だからワシは・・・一人で・・・居たく・・・ないのじゃ・・・」

私は見てしまった。アンクルが泣いている。いつも笑って、ふざけて、ボケているアンクル。こんな姿を見たのは初めてだった・・・

た「・・・分かったよアンクル。辛い記憶を思い出させしまって・・・ごめん」

ア「・・・よいのじゃ、お主がワシを受け入れてくれてくれる。それだけで幸せじゃ」

た「アンクル・・・」

ア「・・・おやすみじゃ」

その後、私はアンクルと一緒に寝てしまった。私がアンクルを必要とし、アンクルも私を必要としている。互いの気持ちが分かった今、私はこれからも忙しくて楽しい暮らしが出来るんだと、幸せを実感していた・・・


ふむ、フェイをまた出すか、それとも・・・いつも通りに・・・

ア「そんなに迷わんでよい。お主の好きなように書けばよい」

・・・そうだな・・・そうするよ
<2011/06/02 07:10 たぐとも>
消しゴム
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