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高校生とドラゴン+α − 旧・小説投稿所A

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高校生とドラゴン+α
− 竜化と日常 −
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「あはは…。すいません。同じ種族の人間に喰われるのは……ちょっとな〜。と、言うか……人間が人間を喰うなんて、意味不明ですよ(てか、こいつは何を言ってるんだ)」


僕はイーグルを小馬鹿にするように言った。



でも、イーグルは邪悪な笑みを浮かべて、僕の言っていた事を気にせずに僕をじっと見ていた。


「誰が……この姿で喰うと言った…」


イーグルはそう言うと……

バキッ……


と、骨が折れる様な音を立てて背中から大きな黒紫色の翼を出した。


さらに………


メキッ…バキッ……


さらに、骨の折れる様な音を立て続け、服が破れ、イーグルの顔の形が変わり、手の爪がナイフみたいに鋭く尖り、腰の下のところから太く黒い尻尾を出し、手と体と顔のあちこちに黒紫色の鱗が出て、黒龍の様な黒紫色のドラゴンの姿に変身した。


「…………」


僕はさっきまで、人間だったイーグルが大きなドラゴンに変身して、驚いて声が出なかった。


「ククク…。人間がドラゴンに化けるなんて予想外だろう。と、いうよりもドラゴンが人間に化けていたんだけどな。まぁ〜そんな事はいいか…。今はお前を喰わないとな……」


ジュルリ…!!


イーグルは大きな舌で自分の口周りを舐め回して僕に見せつけていた。



逃げるか……戦うか……


僕の頭の中では2つの事がよぎった。


逃げれば……追われ、捕まり喰われ……。

戦えば……自分の無力さを……噛み締めて…喰われ……。


僕はそんな事を心深くに考えを抱きながら、1つの決心を付けた。


「ごめんね。ロック…」

僕はそう小さく呟くと、イーグルに襲いかかった。



******


でも、結果は………分かっていた。僕の顔と体には沢山の傷が付き、服はぼろぼろに破れていて………

僕の負けだ……。


そして、僕は今、イーグルの巨大な右手に捕まり、口前まで引き寄せられていた。


「ククク…。まずは、味を堪能しなくちゃな」


イーグルはそう言うと……

ベロリ…ヌチャ……


と、僕を大きなべったりとしてる舌で何度も舐め回してきた。


「う……う〜……」


僕はイーグルの舌による、舐め回しを耐えながら、抵抗して手の拘束から逃げようと試みるが、イーグルの手の力が圧倒的に強く、脱出は不可能だった。


そして、僕に終わりがやって来た……。



「ククク…。では、俺の糧となってもらおう」


イーグルはそう言うと、グパッと大きな口を開き、僕を入れようとした。



もう……だめかな……。



そんな事を思い、僕は諦めて、目を瞑ろうとした時…………


「どっせ〜い!!Mを離せ!!」


ドゴン!!


イーグルに目掛けて、ロックが叫びながら突進してぶつかった。


「うぐ…。結構、痛いじゃねぇかよ」


ロックがイーグルにぶつかった反動でそんな事を言いつつ、手の拘束が緩み、僕は急いでイーグルの右手から脱出し、急いで、ロックの後ろに走って隠れた。


「ごめんな。M。手短に話す。お前に内緒でさっき渡した、小瓶の底の裏側に発信器を付けて置いたんだ。それで、発信器のレーダーに異常が探知して、来たって訳だ」


「発信器…?」


僕はぼろぼろの右ポケットから小瓶を出した。そして、小瓶の底の裏側を見てみると、すごく小さな赤く光で点滅してる、黒い発信器が付いてあった。



「ちぇ…。人間1人を喰おうとしてたのに、邪魔が入ったな……」


イーグルはムッとした顔つきで立ち上がり、ロックと僕を睨んで見ていた。


「M。戦うぞ。さっき渡した、小瓶の中の水と鱗を飲め!!」

ロックは怒鳴る様に僕に言いつけた。

「でも、これって……」


僕は飲める物なのか、ロックにもう一度、聞いてみた。


「いいから!!早く飲め!!飲めないなら………」


僕が手に持っていた小瓶をロックに取られ、小瓶の蓋を外し、僕の口に小瓶の蓋口を入れられ、その中身の綺麗な薄いピンク色の水と小さな緑色の鱗を飲み込んでしまった。


「あ……あれ…」


その後、僕は意識を失い…………


バタンッ…。


倒れてしまった……。


********




「う…うーん……」


僕は目を覚ました。


「あ…あれ?」


気がつき、僕は自分の部屋でベッドの上で寝ていた。

ベッドの近くに置いてあった、時計を見ると、時刻は夜の6時40分だった。


「やっと、起きたか。M」

「寝すぎだよ。M」


聴いた事がある声がして振り返ると、僕の机にロックが座っていて、その近くに木造の椅子に座っていて、人間の姿に化けている、イーグルがいた。


「じゃあ、俺はこれにて………」

イーグルはそう言い残して黒色の魔方陣出現させ、自分に纏い、消えてしまった。

「え……あ……」


さっさといなくなってしまったイーグルに僕は何も言えなかった。


「う…うーん…?」

僕は手や体や顔にやや重さの違和感を感じ近くのタンスの中にある、鏡で自分の姿を見てみた。

ロックは渋々と目を瞑っていた。


「う…嘘だろ…」

僕は驚いて、近くの壁に寄り掛かって座ってしまった。



そう、僕は身体中が赤色の鱗に覆われていた。ドラゴンの様な顔つきで、手と足の爪が鋭くナイフみたいに尖って、腰の下のところの部分から赤色の鱗に覆われた太い尻尾が出ていた。しかし、翼は無かった。


まさに……竜人の姿に変わっていた。


「すまない。M。イーグルと戦っていた時、危険と感じて、竜化する秘薬を飲ませてしまった」

ロックはそう謝って言うと、僕に近づいて青色をした白い液体が入った小瓶を差し出して来た。


「これは…?」


僕は不思議に見て、青色の小瓶を受け取った。


「それは、竜化と人間化に自由に意志で変身できる薬だ。1本飲めば効果は死ぬまで永遠だ。ただ、意志が弱いと薬の効果は表れない。1本だけならあるから使えよ」


「分かった…。ありがとう。ロック…」

僕は覚悟を決めて……


ゴクッ…。


白色の薬を飲んだ。



*******



その翌日……。


僕は竜人と人間の自由自在に変身ができる用になった。

そして、僕は今、竜化して後悔していないと心に思っている。


END


この物語はここまでです。読んでいただき、ありがとうございました。

次回作は……………。


番外編 ↓

「ロック…。これで、僕も捕食者の仲間入りかな…」
「まだまだ、ひよっこの竜人だけどな。まぁ、人間のガキぐらいは殺れるかもな」

「いいもん。これからはロックから、魔法の使い方や獲物の殺り方を教えてもらうもん」

「しょうがねーな。これから毎日、俺に喰われてくれるならいいぜ」

「……うん。分かった」
END
<2013/03/31 23:00 M>
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