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「貴女、凄い・・・」

・・・そうかな?・・・

「だって、あのおばさんの容態が良くなっているのよ」

・・・まぁ、良いけど・・・

「ふわぁぁあ・・・なんか、疲れたわね・・・」

約一週間前に出会った悪魔。
彼女は、面倒臭がりなようで、どことなく私と似ている気もしてた。
それにしても、最近眠さが異常になってきた。
悪魔と関わっているからとは思わないけど、どうしてだろうか?

「お父さん・・・病気、治せるかな?」

・・・試してみるといいよ・・・

「でも、今はやめとく・・・寝る」

・・・分かった。僕も寝るね・・・

私は悪魔が宿る本を傍らに置いて、ベッドに潜り眠りに付く。

皆、幸せを望んでいる。
だけど、幸せは面倒なことをしないと、得ることができない。
そうだ。
私が皆に少しずつ幸せを届けよう。
病気が治れば、皆幸せになるだろう。



















「オフイム・・・体調はどうだ?」

彼は夜中、大きな病院に忍び込み、誰かに話しかける。

「はぁはぁ・・・見ての通り・・・だ」

話しかけれているものは、その病院の患者らしい。
かなりの重症な病らしく、医師たちも手を焼いているらしい。
勿論、どんな病なのかも分かっていないために、面会はほんらい禁止になっている。

「娘は・・・どうしている」

「ニンキャス?・・・彼女なら問題ないさ」

病もちの男には娘が居るらしく、名前はニンキャス。
とても、心配しているようだ。

「一人であの小さな病院を切り盛りしている」

「・・・あの、面倒くさがりなニンキャスが・・・」

「・・・俺は、もう行く」

「あぁ、ヘリオス・・・また、来いよ」

会話が終わると、足音が聞こえてくる。
夜中の見回りのようだ。



ガラガラッ・・・

「異常なし・・・」

ガラガラッ・・・








「どうやら、悪魔に憑かれて生きているものには、記憶生涯が生じるようだな」


話をもっと膨らませなくては!?
<2013/03/11 12:54 ヘリオス>
消しゴム
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