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アニヲタ君とアイドルちゃん − 旧・小説投稿所A
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アニヲタ君とアイドルちゃん

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そして、少しの休憩時間が終わり、レーンの上に封筒が置かれた。

「それでは、最後の種目!借り物競争!」
「最後まで、頑張って下さい!位置に着いて…よーい…」
「「ドン!」」

最後だけ神崎と一緒にならなかった冬夜は、最初に封筒に辿り着いた。
急いで中身を見る。
すると、中の紙には、

『90点!おめでとう!』

と荒々しい文字で書いてあった。
冬夜が首をかしげると同時に、スタッフと参加者が全員拍手をしながら冬夜に駆け寄ってきた。

「ちょっ…ど、どういう事だ…」
「新人の実力をはかるテストよ」

一人の女性が、冬夜に近付きながら、そう言った。

「初めまして、冬夜君。私は、この芸能事務所の所長の、小鳥遊 茜。よろしくね」

その女性は、綺麗な黒髪を揺らしながら自己紹介をした。

「…はぁ…で、テストって……」

まるで、自己紹介はどうでもいいと言わんばかりに、すぐに質問する。

「この偽番組の収録中のあなたの行動を見て、マネージャーとしての資質をはかる、という訳よ。因みに90点台はなかなか居ないわ。誇って良いわよ」

待ってましたと言わんばかりに嬉しそうに説明した茜。

「…え?…じゃ、これ、放送しないんですよね?」

期待の籠った質問に、茜はしっかりと頷く。

「当然じゃない。中に元自衛隊員が入ってる時点で、勝負は決まってるもの」

頷いた後にすらすらと紡がれた言葉に、冬夜は眉をひそめ、

「それって、もしかして…神崎さん?」

そう訊いた。
すると、茜はあっさり頷いた。

「…そりゃ勝てる訳ないわな……」

冬夜は天を仰ぎ、小さく呟いた。

「まあ、とりあえずあなたにはこれから彼女達と頑張って貰うからね。マネージャーとして、ね♪」

怪しく笑う茜。
冬夜はとりあえずそれをスルーして、奏と桜を連れて、家へと帰った。
「凄い点数だね!」と誉められながら。


「「ただいま〜!」」
「…ただいま」
「お帰りじゃ♪」
「ん。お帰り」

家に着くと、早速二匹が出迎えてくれた。

「…あぁ〜。疲れた〜」

思わず呟く冬夜。
すると、ミツモリが冬夜を掴む。

「ならば、儂の中で休むのじゃ♪」

そう言って、すぐに口の中へ入れる。

「せ、せめて先に風呂に…うげっ!」

冬夜のそんな抗議はミツモリが舌で冬夜の口を塞いだせいで中断された。

「やっぱり美味いのう♪じゃが、疲れているならさっさと呑んでやるかの…」

ミツモリはそう言うと、すぐに上を向き、冬夜を呑み込んだ。

ゴクン!

「ククッ…お休みなさいじゃ♪」

そして、胃に冬夜が入ると、そう言って、自分も眠りに就いた。


こうして、彼の騒がしいくも楽しいマネージャー生活が始まった。


えっと、そろそろ受験勉強一本に絞りたいので、区切りの良いところで完結とさせて貰います。

ちゃんと続きはあるので安心して下さい!(イラネェヨ

と言うわけで3/15まで、小説の投稿を停止します。
でも、チャットにはたまに出没すると思います。

それでは、読んで下さって、ありがとうございました!

<2013/01/19 11:07 ラムネ>
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