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漆黒のいる毎日 − 旧・小説投稿所A

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漆黒のいる毎日

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「あ、そうだった。マスターめ・・・!!」

名前くらい聞いてやらねば。

「わぁー!美味しそう♪」

「クロ!!そういうこと言っちゃ駄目!!」

「え・・・食べないで・・・っ」

あーあ・・・今のクロの発言で完全に怯えちゃってるよ・・・。

「あぁ、気にしないで。で?名前は?」

黒毛のバクフーンはもじもじしながら答えた。

「ジェット・・・ブラック(Jet Brack)・・・です。」

なるほど。毛の色が漆黒だから、名前も「漆黒(Jet Brack)」なのか!

「ふーん・・・。よろしくな!ジェット!」

僕は手を差し出した。

「え・・・はいっ!」

ペチョ・・・。

僕はジェットと握手をした。粘液が、手に付いた。

「あ・・・ごめんなさい・・・。」

「うぇ・・・き、気にするな。」

正直、今すぐ手を洗いたい。

「ねぇ・・・ジェット君・・・♪」

クロがジェットに近づいていく・・・。

「な、何ですか・・・。」

「もう我慢できないっ!いただきまーす♪」

ガブッ!!

「わあっ!!」

クロがジェットをくわえた。

「ちょw止めろ!!」

僕はジェットの足を掴み、口から引き抜いた。

「うわああああ!!」

ガシッ!!

ジェットが僕にしがみついた。ジェットの方が身長が高い事を知った。

「ジェット・・・モフモフしてるな・・・。」

幸い、唾液はあまり付いておらず、ジェットの毛は、僕と同じ位モフモフしていた。

「モフモフって・・・?」

「毛の感触の事だよ。」

トントン

と、突然グラムが僕の肩を叩いた。

「ファウスト?みんな行っちゃったわよ?」

辺りを見回すと、僕とジェットとクロとグラムしか居なかった。

「うわwみんなどこいったの!?」

「食堂。お昼食べてる。」

もうそんな時間か!そう言えば腹減ったなぁ・・・。

グウウウウウ・・・。

クロの腹が鳴った。

「ファウストぉ〜、食堂に行くまでの間だけ良いでしょ?」

「やだ!」

「じゃあ遠慮なく♪」

他人の話きけえええええええっ!!

ハムッ!

「ひゃあっ!!ファウストさんっ!」

声を上げたのはジェットの方だった・・・。

「う〜ん、おいひいなぁ・・・♪」

ベロッ、ヌルリ・・・。

耳を舐めてきた!!

「ひゃあぅ・・・み、耳はぁ・・・!」

実を言うと、僕は耳が敏感である。舐められるだけでも、過剰に反応してしまう・・・。

「エヘヘ・・・♪飲み込むね・・・♪」

ゴクン!!

反論する間もなく、僕は飲み込まれた。


「ジェット、お前の方がでかいんだから、僕のこと少しは守れや!!」

「うわぁごめんなさいぃ・・・!!」

「駄目だこりゃ・・・。」

「マスター!?・・・後ろ!!」

「何?・・・クロ!?やめろおおおおおお!」

バクン!!
<2012/12/31 21:23 ファウスト>
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