---

岩の多いゴツゴツした道を、一人で歩く者が居た。

「はぁあ…。次の国は移住を認めてくれるかな…」

そう言いながら歩くのは、青と黒の体を持つポケモン、ルカリオだった。

「もう、いい加減、旅を辞めたいよ…」

どうやら、旅を終わらせたいが、移住を認めてくれる国に辿り着いていない様だ。

「はぁ…」

そのルカリオは、溜め息をしながらも、国に向かって歩いていった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガウル王が統治するこの国にある小さな家。
そこに、一人の獣人がいた。

「とうとう、あの時のお礼が言えるんだ…」

そう呟いた彼は、七本の尻尾を持ち、白い毛をした狐の獣人だった。
彼は、その尻尾を揺らしながら、また呟く。

「やっと、あの人と一緒に、森を守れるんだ…」

手に、

『森の警備員募集！』

と書かれた紙を持ちながら。

---