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海竜の捕食 − 旧・小説投稿所A

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海竜の捕食

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イルカ「どうして、こんなところに来ちゃったんだろう。さっきまで友達とかくれんぼしてたはずなのに・・・。」

一頭のバンドウイルカはいつの間にかおかしな海域にポツンといた。そこは海に沈んだ廃墟の大都会だった。

イルカ「にしても、気味悪いな〜。どこ行けば出られるのかな。」

イルカは出口を探してみるが、どこまで行っても殺風景ばかりが続く。

やがてイルカが岩場まで来てみると・・・。

ギラリッ

岩場の洞窟の穴から何かがイルカを睨み付けていた。途端に殺気を感じたイルカは穴の方にふりかえる。
イルカ「な、何?」

すると、穴からイルヵを睨み付けていたドラゴンがスルリスルリと出てきた。

サメみたい頭で大きな顎をしている。体も凄い長くて腕が生えている。そのドラゴンは自分を海竜と名乗った。そして・・・海竜は舌なめずりしながらこう言った。

海竜「また迷子が来たか。イルカはうんざりするほど殺してきたけど、これまた丁度良い。」
イルカ「それ、どういうこと?」
海竜「俺をじっくり楽しませてくれよ・・・・・・。」

海竜はその大顎を開け、飛びかかりそうな姿勢でイルカを睨んだ。

イルカ「う、うわぁぁぁぁ〜」
恐怖のあまり逃げ出すイルカ。

海竜「おっ、逃げても無駄だ!」
海竜も体をくねらせて素早く泳ぎ、イルカを追いかける。そして、イルカはすぐに海竜のそのスピードに追い付かれしまう。

イルカ「うわっ、もう!?」

ガブリッ!!!
海竜は巨大な顎を開け、イルカに一気に噛み付いた。
イルカ「ギャッ!!」
海竜の顎に並んだ鋭い牙がイルカの首に食い込んでいく。さらに海竜は噛み付く力を強めていく。そして、海竜はイルカを地べたに叩き付けた。

イルカ「うぐっ!」
海竜「さて、そろそろ絞めにかかるか・・・。」

海竜は長い体を伸ばしてイルカに近づき・・・

シュルシュシュルシュル・・・

海竜は倒れこんだイルカに沿って巻き付いていく・・・。


<2012/12/09 15:26 現実の住人>消しゴム
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