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[み･･････き････]

ん？

[みか････きぃ･･･]

おろ、呼ばれてる？

[起きろっ！♪]
グシャア！
「だーー分かった！分かったって！起きるって…！！！」
[よーし起きた起きた…♪]
「…って、暗いわ！！！！」
[ん？確かに今は人間さんの時間で<12:01>だけど…それが？]

は、はいぃ！？
まずなんで起こされたんだ？
なんでこの時間なんだよ？
あのグシャア！って音が気になって恐ろしいんだけど！？
僕の頭の中で色々な疑問が飛び交い、地面にしゃがみこみ、とりあえずこう言う。

「こんな時間になんで起こすの…？」

…とな。
まずこっから聞いてみる。すると…

[しぶれがさ、みかづき食べるの<明日ならいい>って言ったじゃん？♪でも12:00過ぎた時点でもう明日でしょ！？♪]

マズイ…こう来たか…。
今喰われると、口内から消化されるまでで約2時間かかるとしても、朝にはならないから蘇生の使えるレイアは起きていないと思う。
だから今喰われるのだけは比較的にヤバイことだ…。

[ねぇ、良いでしょ？ねぇ？ボク約束守ったから良いでしょ？ねぇ…？]
「う、うぉぉぅ……」

スパークが恐っろしい笑顔でこっちに歩み寄って来る。
僕はそれにビビリ、尻餅をつき、ズルズルと体を遠ざけようと必死に逃げようとした。
けれども…

[えっへへ…約束は守んなきゃダメだよ？]
「痛ッ…！」

スパークに地面に前足で押さえつけられてしまった。
いわゆる{拘束状態}っていうことだ。
逃げもできない。されるがままになるしかない理不尽な攻撃。

[キッシシ…♪いっぱい、いーぱい遊ぼうね…！♪]
「まず…足退けてぇぇぇぇぇぇ！！！」
[ダメって言ったら？]
「えぇ！？なんでだよ！？さっきっから骨がミシミシいってるんだよ！手加減してくれぇぇぇぇぇぇ！！！」
[うーん…じゃ、絶対逃げないって約束する？これからずっとだよ？]
「するって…約束するってぇぇぇぇ！！！」
[はい解放〜♪]
「はぁ…はぁ…はぁ…」

拘束されてんのによく喋れたな…僕。
でも、あの押さえつけは異常だろ…手加減知ってくれ。
解放されたものの、絶対逃げないって言ってしまった限り、今後、逃げようとすると罪が大きくなってしまうということになりそうだ。

[あ、あと〜今だけで良いからボクが言ったこと全部やってね？]
「な、何すれば良いんだよ…」
[じゃあまずボクの前で仰向けに寝て]
「こ、こう…？」

言われた通りに、スパークの前で仰向けに寝転がる。

[うん、その調子で良いよぉ…♪]
「な、何がだよ…！？」
[味見いっきま〜す♪]
「う、うひゃぅ…」
[ん〜♪やっぱり美味しいねぇ…人間が美味しいのかな？それともみかづきが美味しいのかな…？]
「知らないってぇ…」

そう話されながら体中を舐め尽くされていった。
体はネバネバとした唾液の感触に侵され、さらにその唾液が夜の気温によって冷たくなっていく…風邪でもひかせるかのように…。

「もう…もう良いだろ…？」
[あれれぇ？もうアウト？]
「アウトだっての…」
[続きは口内だねぇ…一名様ご案内致しま〜す！♪]

舐められて体力を根こそぎ取られた後は、アガーっと目の前で開かれたスパークの口内から落ちた涎が月光により、綺麗に輝くのを見せられて、ハグッっと上半身をくわえられた。

「んむぅ…」
[う〜♪やっはりおくひにいへはほうはほいひいへ！♪]

何を言っているのかも分からずに、今後は口内で細かく舐められる。
また、くわえなおす度にグッっと食い込む牙は、力強くもないのでほどよかった。

[んえぇ…反応つまらないよ。もうちょっと声出そっか〜♪]
「んえ…？ぅんあ…！」
「ほうほう、ほんははんひ！♪」
「んあああ…！！」

一旦口から出され、そう言われるとまた口内に入れられた。
また何を言っているのかも分からない。
ただ口内で体を舐められ続ける。
そんな周りから見たら嫌らしい行為だが、喰われる度にそんな感情は薄れていき、逆に思うようになってしまっていた。
気持ち良い…こんなのは初めてだ…

[んえぇ…そろそろ呑み込むからね〜？]
「う、うん…」

そう言ってまた口から出されると、そう言われて口内に入れられる。
今度は下半身も…体全部が口内にすっぽりと収まった。

[んぬぅ…♪続きは胃袋でね〜♪]
「は、はいぃ…」
ゴキュ…♪

そう言われて、僕は呑み込まれていった。

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