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チビカナの生活 − 旧・小説投稿所A

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チビカナの生活

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ゼクロムに子供達の相手を頼み、私はレシラムの所へ行く。彼何をしているのだか…
「レシラミュ?」
「…………」
顔が真っ赤になり、口はパクパクと動いてる…ちょっと気味が悪いような。
「ちょっと出掛けるね…」
彼にこそっと言い、私は外に出ていく。何を考えたのか分からないが…

ハァ…ハァ…



しばらくして、私はあの洞窟の前に立っている。私は、前にこう思った…

『月が二つは有り得ない…もしかして、もうひとつの月は、地球かも知れない…少しずつ赤く…一体…?』

「…………様子を…」

私は、決心をすると洞窟の奥へと走って行く。相変わらず薄暗くて気味が悪い。

ハァハァ…ハァ…

すると光が見えてくる。思いきりジャンプして、洞窟の外へ出る。あの頃の景色と………同じ……では…なかった…

「…そ…そんな…」

昔懐かしい緑が多かった私の故郷が…荒れ地化していた。そこら辺には、死体や腐敗物が散らかっている。校舎もほとんど壊滅している。
信じたくない光景だったのか…ゆっくりと座り込み、涙がボロボロとこぼれる。

「…ひ…酷い…」

私は、泣きながら周りを探索することにした。砂利や石ころが多く、なかなか歩きづらい…

すると…

「人だ…」

正直人が嫌い…だけど、何があったのか知らないと…

「お…おーい…」
私は手を上げ、思いきり振った。
後で後悔するのを知らずに…



『HQ…子供が一人いました…』
『捕らえ、彼処に入れておけ…』
『了解…』

私は男性に向かってゆっくりと歩き、近付いていく。
ふと彼の右手を見て…近付くのを止める。彼の手にはスタンバトンが…
「…え?」
彼はスタンバトンを構えながら私にどんどん近づいてくる。
「い…いや!来ないで…」

私は彼から逃げたした。だが、今の自分は6歳。当然、足が遅いのですぐに捕まり、彼の攻撃を受け、倒れ込んでしまう。
最後に聞こえたのが…
『子供を収容所に入れておきます。』

収容…所って…







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「起きて……」

「ぅ…ぁ…」
私は小さな女の子の声で目を冷ます。ゆっくりと立ち上がり、周りを見る。
私と同じ位の子供が沢山いる。
「ね〜…貴女だ〜れ?」
グイグイと私の服を掴み引っ張ってくる。
とりあえず…
「私?…私はキャナだよ…」

「キャナちゃん?」
彼女はキョトンとしながら私を見ている。
「貴女は?」

「私?……名前ないの…」

どうやら彼女は、孤児のようだ。って事はここにいる子供達って…みんな孤児かな?可愛そうに…
とりあえず、ここから逃げないと…

でも…この子達を置いて行けない…





<2013/03/03 16:50 シャビー>消しゴム
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