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青い炎と紅い炎 − 旧・小説投稿所A

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青い炎と紅い炎
− 目覚め −
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朝。

ひんやりと冷たい空気が、僕の心に、今日という日の始まりを告げる。


・・・外で鳥ポケモン達が鳴いている。


隣には僕の彼女が寝ている。

僕は彼女を起こさないようにそっと立ち上がり、廊下に出る。

下の階からは、カチャカチャと皿の音と、話し声がする。

ここはクロのホテル。反転世界にあるが、客はたくさんいるようだ。

まあ、反転世界と言っても建物は現実世界にあるんだけど。


僕は廊下を歩き出した。足の裏に伝わってくる、カーペットのなんとも言えない感触が心地いい。


ちょっとクロの所へ行ってみようか。


クロの部屋は最上階にある。しかし、最上階に行くには、壁を通り抜けるしかない。何故なら、彼の部屋には扉がなく、窓は分厚い強化ガラスで、よほど力の強い者でなければ突き破ることはできないという、まさに密室だからだ。

「あれ?起きてたの〜?」

後ろから声がした。振り替えると、背中の体毛を紅色に染めたバクフーン、そして、僕の彼女でもある、グラムがいた。

「昨日はありがとう♪」

「お・・・おう・・・///」

なんだろう。体が少し熱くなった。
僕は昨日の夜、愛情を知った。

・・・暖かい、幸せな気持ちになった。

「私、お腹すいちゃった♪」

「僕は食べ物じゃありませんよー。」

「良いじゃない。さもないと・・・♪」

彼女が僕の頭に腕のばす。

僕は耳が異常なほど敏感だ。触られたくはない。

「・・・嘘よっ!!」

「・・・。」

どんなリアクションすればいいんだろうw


・・・。


彼女がうっとりしたような目で僕を見つめる。

「なぁ、グラム?俺も腹減ってるんだけど。」

「じゃあ食堂にでも行く?」

「そだな。」

僕とグラムは一階の食堂へ向かった。


今回は鍵かっこの名前を無くしてみました。
<2012/10/30 00:16 ファウスト>
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