楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル
鏡 − 旧・小説投稿所A

RSS | 感想 | TOP

− しへの道 −
|<< < 7 / 10 >>|

「星降り山の兵を戻せ!」
「国境線に居る兵も戻すのだ!」

「・・・」

まだ・・・来ないのか。
早くしなくては、兵が戻ってきてしまうぞ。

「ヘリオス殿・・・このままでは、王宮は・・・」

「分かっている。しかし・・・王は、何処に居る?」

「ご自身の部屋だと・・・」
「王女様は、部屋であの者と一緒に居ます」

「そうか・・・」

王女の始末は無理・・・だな。
・・・王を、殺すのが最適だ。
しかし、まだその機会には早すぎる。

「報告します。・・・革命軍に、内通している者が居る模様」

!?
まさか、気づかれている?
否、ありえない。
だとしたら、誰か他に居るのか?

「その者は・・・誰だ?」
「・・・召し使いの誰かと思われます・・・しかし、召し使いの一部数人は既に王宮から逃げ出しておりまして・・・」
「そうか・・・どうりで、ここまで素早くことを運べたのか」




















「パキア・・・私、殺されるのかな?」

『いえ・・・私が、命に代えても護ります』

「・・・駄目・・・一緒に、居て・・・」

『ウガビア様なら・・・お一人で、生き抜くことができるはずです』

パキアは私にそう言うけど・・・私は、独りで生きていくなんて・・・できるわけないよ。
パキア・・・一緒に居てよ。
そんな悲しい顔をするのだったら、一緒に来てよ。
一緒に逃げようよ。
どうして・・・貴方は、闘いを望むの?

得られなかったものを、求めるため?
貴方は、私と同じ気がしていた。
鏡を手にしてから、私は何かが変わっていた。
しかし、それ以前に・・・パキア、貴方は何かおかしかった。
そして、鏡を手にしたときに分かったの。

「パキア・・・独りにしないでよ」

『私は・・・いつでも貴女とともに居ます』

「・・・何?これ?」

『小瓶です・・・それを、私とお思いください』

「・・・パキア、どうして!・・・私は、貴方が居ないと・・・」

パキアは私に・・・ガラスの小さな小瓶を渡してきたのだ。
中には、貝殻が幾つも入っていて、綺麗だったが・・・今はどうでもいい。
パキアは私と一緒には居てくれない。
嫌だ。
私は、パキアが居ないと・・・嫌だ。

『ウガビア様・・・貴女は、私と同じです。誰かとともに居なくては、消えてしまうような存在です』

「それなら」

『しかし、別れはいつか訪れるのです。・・・そのt何だ!?』

「王宮に入ってきたのかしら?・・・って、パキア!」

『お逃げ下さい、ウガビア様。隠し通路から、逃げるのです』

パキアは・・・私のもとから離れる。
行かないでよ・・・置いて行かないでよ。
どうして、私は独りになんなくちゃいけないの?
パキア・・・最後まで、一緒に居てよ。
パキア・・・。




















「時間だな・・・」


話は10で完結しますw
<2013/02/11 16:42 ヘリオス>
消しゴム
|<< < 7 / 10 >>|

TOP | 感想 | RSS
まろやか投稿小説すまーと Ver1.00b