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君と見た空 − 旧・小説投稿所A

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君と見た空

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「いい加減…逃げるなぁっ!!」

ガチッ…「CYCLON__マキシマムドライブ(MAXIMUM DRIVE)!!」

追いかけ回すのに痺れを切らしたパルキア。怒りと
旋風に身を包みながら、凄まじいスピードでカイオーガの右ヒレを掴む。

「捕まっちゃった…か…」

カイオーガは強引にはもう逃げられない事を悟ると、左ヒレで
パルキアの脚を殴りつける。バランスを崩したパルキアは地面に突っ伏した。

ドサッ…!!

「く…!」

「僕の相手は君じゃないよ」

ガチャン…「ETERNAL MAXIMUM DRIVE!!!!!!!!!」



「永遠」の破壊力を集中させると、カイオーガのヒレは黄金のように
輝きだした。島中を飲み込むような覇気を放ち、魔獣のように
パルキアに振り下ろした。


「やっ……」

…「CYCLON__MAXIM…





ジュドオオオオオオオオオォ…ッ!!!!

「がああああああああああaaaaaaaaaaaaaaっ!!!!!!!」

大地が割れ沈む程の衝撃波が広がり、パルキアの断末魔が
アルセウスの耳を貫く。見る見るうちに蒸発していくパルキアを前に、
カイオーガは至って無表情だった。







ジュゥ…ズプ…プ…

見るも無残なパルキアの肉体が、ドロドロに溶けた土へと沈んでいく。
爆撃機の猛攻をはるかに凌ぐ熱気が、今や森をさらに温め尽くしていた。





「い、いったい何だ…その…メモリはぁ…!!」

「これは、エターナル……いつか全てのガイアメモリを支配する存在だよ…」

アルセウスは目の前に立ちはだかる「海王牙」を、初めて恐れを
剥き出しにして見つめていた。白馬のような四本脚が、無意識に後ろへと下がる。


「もう…許さん!!!」

怒気に満ち溢れたアルセウス。倒れた部下達にその矛先を向けると、
彼らのメモリが浮き上がった。そのままアルセウスの元へ
と飛んでいき、自動的に体に挿入された。

「METAL(闘士)__MAXIMUM DRIVE!!」
  「TRIGGER(銃撃士)__MAXIMUM DRIVE!!」
「FANG(牙)__MAXIMUM DRIVE!!」
  「WIZARD(魔法使い)__MAXIMUM DRIVE!!」
「CYCLON(疾風)__MAXIMUM DRIVE!!」

「終わらせるとしよう…この島を…お前を!!」

さらに前足で空中にメモリの絵を描くと、実体化したメモリが
アルセウスの前に現れた。既に5つものメモリを体内に含んでいる
にも関わらず、さらに追加で2つ、胸の辺りに押し当てる。

スッ…「MAGMA(マグマ)__MAXIMUM DRIVE!!」
「ICE AGE(氷河期)__MAXIMUM DRIVE!!」


「メモリの数が違うのだ…消え去れっ…!!」


<2011/05/15 16:17 ロンギヌス>消しゴム
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