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君と見た空 − 旧・小説投稿所A

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君と見た空

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グイッ…

「な…に…!?」
「ぐっ…!!」

飛びかかる二匹の腕を掴み、カイオーガは地面へと打ちのめした。鮮やかな一本背負いを喰らい、体重が重いパルキアは目を回していた。

「二度と喰うかっ…!! さぁてと…」

ベロッ…リ…♪

流石に格闘家だからか、ルカリオは素早く立ち上がっていた。しかしカイオーガは彼を抱きしめるように捕らえ、太い舌を顔面に押し付ける。呼吸を塞がれたルカリオは途端に悶え始め、尻尾が苦しそうにぎくしゃくしていた。


「ワァ…おもしろい♪」

自然に溢れ出る唾液に上半身を埋めさせながら、犬のように振り切れた尻尾に関心を示すカイオーガ。ガプッと尻尾以外を口に投げ込んだ後、興味津々でいじくりだす。


「だっ…やめっ…さ、触らないで…くれっ…!!」

「ありっ? もしかして気持ちいいのかな〜…? ここ…」

口内で舌と唾液のプールに浸っている事よりも、ルカリオには尻尾で遊ばれる方が大変ならしい。無理やり尻尾を引き込み、カイオーガの魔の手から遠ざける。


「ちえっ…ケチ。まあいいけどね…♪」

「あっ…しまっ…」

のけぞるように空を見上げ、カイオーガはルカリオを肉洞の奥深くへと送ろうとする。尻尾を守る事に全神経を集中させていたルカリオは、不意に思うつぼとなってしまった。

ゴッキュ…ゴッキュ…

「や、やめろ…離せこのおおおおぉっ!!!」

ゴポッ…「FANG__MAXIMUM DRIVE!!」

一心不乱に暴れ狂い、メモリを使ってまでも舌に攻撃をしかける。しかしクッションを殴るようにその威力は半減され、大したダメージにはならなかった。むしろ逆にカイオーガの怒りを買い、抵抗虚しく呑み込まれる。

ゴクン…♪













「あっ…き、貴様…!!」

衝撃の失神から目を覚ましたパルキアが見たのは、カイオーガの胸から腹にかけて下っていく膨らんだ塊だった。爆弾でも食べたように白いお腹はボコボコと突き出ており、ルカリオの全力の反抗が見て取れる。

「おいひぃ〜♪やっぱり 一味違うよ」

「黙れ…今すぐ吐きだしなさい!!」

「や〜〜〜〜だね。」

ルカリオを取り込む時間を稼ぐためか、カイオーガはべえっと舌を出して走り去る。パルキアは反射的に追うが、小鳥のように不規則に逃げる姿に、返って混乱するだけだった。


一方ルカリオは…




ブヨッ…グニュッ…!! ドニュ…ムグゥ…!!

「ふむぅ…は、走るな…このぉっ!!」

カイリキーに次いだ連続した獲物に、胃壁は狂喜乱舞してルカリオを出迎えた。褐色のキレイな肉壁に全身が圧迫され、ルカリオは自分の血流が止まるのを感じた。

「(苦しい……!! 出せっ…早く…)」

ムゥッ…ニョ…グッチュグチュ…

「(パルキア…頼む……)」

胃に入るための小さな噴門も、今はしっかり閉じて逆流を許さない。自分が脱出できる最後の希望をパルキアに託し、ルカリオは胃肉にずぷずぷと沈んでいった。


<2011/05/15 16:13 ロンギヌス>消しゴム
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