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暗翳の空 解き放たれし竜 − 旧・小説投稿所A

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暗翳の空 解き放たれし竜

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クオール視点


「ククク…」

イストを喰らってやった
あの忌々しい上司を
笑いが止まらない

腹の中から聞こえる声が実に愉快だ
このまま我の腹の中で死に、血肉となるがいい…

「次は貴様等だ
 一人残らず消し去ってくれる」

我の復讐はまだ終わっていない
周りにいる人間全てが我の怒りの対象だ

剣を構え、走ってくる兵士共
非力な人間が竜に勝てるはずがない
我はこの躯と同じ、紅の業火を吐いてやった

鎧なんぞ一瞬で溶かしてしまう炎
それに包まれ、悲鳴をあげては倒れていく人間
気分爽快だ、ククク…

背後から来る奴は尻尾で凪ぎ払い、骨を砕いてやった
更に何人かを掴みあげれば、鎧ごと口に入れて噛み砕いてやった
血が我の喉を潤し、腹の中のイストの恐怖も煽る

思っていたより、この力は素晴らしい
壊せば壊す程、我の中には快感が生まれていた
幼き頃に受けた仕打ち、全て返してくれよう

「貴様も例外ではないぞ」

もちろん王も見逃さぬ
逃げようとする奴の逃げ道を尻尾で塞いでやった

「く、クオール…助けてくれ…」

わなわなと震えながら我に命乞いをする王
我は誰一人許すつもりはない
例え、それがよく仕えていた王でもな

王はこの手で殺してやる
この爪で八つ裂きにな…

「待て!!」

我が爪を王に向けた瞬間、誰かが止めに入る
この声……紫竜だ

城の入り口を突き破り、邪魔な人間を踏み潰したりしては我の元まで来る
紫竜もまた復讐をしていたのか、その口元には血がべっとりと付いていた

「皆殺しはやめた方が良い」

「何故だ?」

ここに来て紫竜が人間の味方につくような発言をした
だが、我は静かに話を聞く事にした
何か良い考えでもあるのだろう

「私等はこの先も生き続ける
 どういう事か…分かるだろ?」

「……なるほどな」

紫竜の言いたい事はこうだ
我等の怒りは底知れぬ
ここで全員殺してしまっても、怒りが鎮まる事はない

一瞬で消すよりか、ジワジワと嬲るように…とでも言いたいようだ

「だから生け贄を差し出させるのはどうだ?」

生け贄
確かに此方の方が面白いかもしれない
自分達の行いのせいで、他人が犠牲になる
罪悪感に襲われ、苦しむことになるだろう

ククク、面白い

「悪くないな。どうだ国王?」

目の前にいる王を鷲掴み、顔の前まで近づけた
悩む国王も我が唸れば、小さく悲鳴を漏らしてすぐに承諾した

「毎日二人ずつだ
 守れなければお前を容赦なく食い殺す」

国王の命令に逆らえる者はいない
だから、こうして釘を刺しておく
王は譫言を漏らしながら必死に首を縦に振っていた

このような顔が毎日見れるかと思うと、口元が緩んでしまう

ククク…明日からが楽しみだ


短い…w
次回最終回です♪

いやぁ、楽しいです合作ww
そして閲覧1000突破!ありがとうございますm(__)m
<2012/11/06 19:24 長引×どんぐり>
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