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あぁ、こんな事なら来るんじゃなかった。金に目がくらみこんな依頼を受けなければ今の状況にはならなかった。『やれやれ、人間はどこまでも愚かな生き物よ。そんななまくら刀でこの俺を倒せると思っていたとは。』
「く…離せ…化け物…！」その血の色を思わせるドラゴンの尻尾が獲物を捕らえて離さない。『無謀な事をやる貴様が悪いのだからな、それなりの覚悟はあるだろうな?』ドラゴンはより一層強く尻尾を締め上げる。「ぐ…ああ…！」
『苦しいか？だがこんなものは序の口だ。俺の腹の中で想像を絶する苦痛を味わうがいい。』ベロ…人間の顔が完全に包みこめそうなその肉厚なドラゴンの舌が獲物のほほを舐める。『貴様なかなかいい味してるじゃねーか。じっくりと味わってやりたいとこだがあまり時間が無いのでな。』

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