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ケンケンパァ!だよ、人生は。 − 旧・小説投稿所A

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ケンケンパァ!だよ、人生は。

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「……くっ、なんとか片手だけでも……!」

ベトベトンに埋まっている自分の腕を力一杯 引っ張る。
片手だけでも。
そう、頭に乗っている菅笠に届きさえすれば……!

残っている渾身の力を右腕に集中させる。
間もなく、埋もれていた腕が 糸を引きながら徐々に脱離し始めた。
おそらくベトベトンも、
獲物を口に入れたことで 手抜かりしていたのだろう。

またと来ないチャンスだ。
バクフーンは即座に 頭の菅笠に手を伸ばした。

「これで……、全部……終わりだっ……!」

菅笠の裏に隠れていたのは、
どこで手に入れたか、軍兵や自衛隊が使うような手投げ弾だった。
俗に手榴弾ともいうこれは、並大抵ではない爆発を起こす兵器である。
もちろんその爆発に巻き込まれでもしたら ひとたまりもない。

ここぞというときに備えて とっておいたものだ。
無論、ここで使わずいつ使う。
バクフーンは躊躇うことなく手榴弾の栓を抜き、勢いよく放り投げた。
たちまちそれは、ベトベトンの暗い喉の奥へと消えていった。

「……さて、せっかくあんたにもらった この命だが、
 もうすぐそっちに行くかもしれねぇな。

 まぁそんときゃ、
 しかめっ面でもいいから出迎えてくれや。
 
 
 実は俺、あんたに会えてちょっとばかし嬉しかった……。
 
 
 
 ってのは、一番初めの“旅の仲間”と言えるのがあんただったからよ。
 
 
 
 
 
 ホントに短い付き合いだったがな……、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ……俺、幸せだった。」









お、なんとか10までに収まりそうだね。
短編とか言いながらこんなに引きのばすなんて……。
なんて計画性がないんだ俺は゜( ∀ ) ゜
<2012/09/22 23:07 ギン鶴>
消しゴム
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