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ケンケンパァ!だよ、人生は。 − 旧・小説投稿所A

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ケンケンパァ!だよ、人生は。

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「むっ、行き止まりか……」

その言葉がバクフーンから出たのは
分かれ道を進んでから間も少なかった。
この暗い洞窟では、バクフーンの襟首から出る炎の光が唯一の道標だ。
しかしそれも、たったの1〜2メートルほどをおぼろげに照らすのみで、
前が壁だろうと崖だろうと、
その目と鼻の先に近づかなければ 確認することなど到底できない。

「おい、あんちゃん ちょっと待て、
 この壁……何か様子が……」

「……? なんだよ。」

ルカリオが何かに気付いたような口振りで、
恐る恐る指先で壁に触れた。

“ぐちゅっ……”

その感触は、石や岩などとは まるっきり別物。
一言で言えば 粘り気の強い粘液。

「な、なんだ……これは。」

刹那、その粘液がまるで自分の意思を持ったかのように、
ルカリオの腕にまとわりついてきた。
咄嗟に引き抜こうとするも、
瞬く間に肩の辺りまで侵蝕されて 思うように動くことができない。

「ちょっ…!! きもちわr……」

間髪入れずに 強烈な力で引き寄せられる。
その勢いでよろけた拍子に、
顔の半分が粘液の壁に埋まってしまった。

「ごぼぼっ! あんちゃ……かえんっ、ごぼっ! ほうしゃ…ごぼぼぼ」

「ま、待て待て、なんだって!? なんつったんだ!」

「……火炎放射だ!! 早く!! …ごぼぼっ!」

今度ははっきりと技の名前が聞きとれた。
バクフーンは背負われたまま頷き、思いっきり息を吸い込み、
口から 目一杯の炎を壁にぶつけた。
少しは効いたのか、粘液がひるんだ様子で 一瞬だけ拘束が緩んだ。
すかさず腕と顔を引っこ抜いたルカリオ。
瞬時に身を翻して 来た道を走って引き返した。





「やっと捕食要素…なのか?
 おい、voreとは言い難いぞ」

……(゜ω゜)


<2012/08/21 23:11 ギン鶴>
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