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ある日の明け方に − 旧・小説投稿所A
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ある日の明け方に
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あたしには親友がいる。
小さい頃からずっと一緒にいた唯一無二の親友が。

「おーい、クチート! 早く来なよぉ」

「たくっ、あんたと違ってあたしに翼はないんだからね!」

それを聞いてあいつ――フライゴン――は何を思ったのか、いきなりあたしに近づいてきた。
一瞬のうちに、あたしとやつ。二つの顔が急接近する。

「なっ! ちょ……」

互いの唇がくっつきそうなほどの距離。
あたしは顔が赤くなるのを感じた。

「あはは、照れてる。可愛い♪」

卑怯だ。
そんな急にここまで近づいてきたらどうしようもない。

あたしは火照った顔を必死で擦った。
やばい、くらくらする。

「う、うるさい! 早く行くよ!」

顔を赤らめたまま、あたしは前へ前へただひたすら歩いて行く。
その後ろから聞こえる笑い声が、何故か心地よく感じた。








幼い頃のあたしには、友達と呼べるような仲のいい関係のやつがいなかった。

昔から男っぽくて、周囲の女の子とは気が合わなかったし、男の子とは喧嘩ばかりした。
勝つのはいつもあたし。

だからなのか、あたしとみんなには何か透明な壁みたいなものができてしまった。
強がっているけど、あたしだって別に孤独が好きなわけではない。

毎日毎日、家の影に隠れて泣いていた。
そんなあたしに気付いてくれたのが、このフライゴンだった。

「どうしたの?」

「うるさい!」

いつもみんなの人気者だった彼が、心なしか憎かった。
だから、彼の優しい言葉にも、あの時のあたしは尖った返事をしていた。

普通なら、更に嫌われてもおかしくない状況。
声を張り上げた後のしばしの沈黙。

どれも、あたしの心に響くものだった。

彼がため息を漏らす。

あぁ、彼もまた見えない壁の向こうに行ってしまう。
結局、全ての原因はあたしにあるのだ。
あたしは、自分を呪った。

「そんなに一人で苦しんで、楽しい?」

「なっ!」

彼からの意外な言葉に驚き、不意に声を上げた。
心外だ。あたしだって好きでこんなこと――。

歯をくいしばって顔を上げると、そこには優しそうな、それでいて哀れむような顔のフライゴンがいた。

「やっと顔を見せてくれたね。君、ずっと伏せてるんだもん」

彼の笑顔が日の光と重なってキラキラと輝いている。
何て綺麗なんだろうと思った。

「っ……何で、あたしにそんな優しくするの?」

「別に君だけじゃない。僕はみんなに優し


ひとまずリクを一つ消化!f^_^;
意外にけっこうリクを送ってくれた方々がいたので、私も頑張って期待に答えます(`∇´ゞ

時間がかかってしまいますが、どうかお許しくださいm(_ _)m

最後になりましたが、リクエストしてくれましたでんしんばしらさん、本当にありがとうございました♪
<2012/09/02 20:21 ミカ>
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