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夢。 − 旧・小説投稿所A
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夢。
− 悪夢 −
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ーーーうわああぁ!!

そこら一帯に“僕”の叫び声が響く
小さな小さな“僕”という人間に大きな大きな竜の影が覆い被さるーーー

ーーーいただきます

竜の口からそう発せられたかと思うと、ビュンッーーーーフッと風を切る音が
巨大な手が“僕”をがっしりと掴み
空中へとーーー

うわああぁーー
もがく暇も与えず
竜は上へ上へと空を上っていく
地面はだんだん見えなくなって
雲を突き抜け

どこまでもどこまでもーーーー








……どこまで行ったんだろう
先程見えていた大地は何処へ
下には真っ白く棚引いた雲が先が見えないほど広がっていた

ピチャッ

何か滑らかな赤く生暖かいものが頬に触った
思わずびくっと首元を震わせてしまう
それからどんどん衣服の中へと侵入していき、
ピチャピチャ…ヌルゥヌチャアァ…ペチャ…
首元や脇の辺りを伝っていき巻きついて、押しつけて体に液体を塗りたくっていく
……すっかり服はびしょ濡れになり指先やつま先から液体が粘っこく垂れているもうとにかく恐怖で頭がいっぱいで
ひたすら声が震えてとても助けてなんて言えない
ー“僕”は怯えきっていた
竜はその様子を見ると
舐め回すのを止めて…微かに口角をつり上げ…

グパァ……
大口を開けて口内を見せつけた
白く尖った牙がずらりと並びその先から唾液がたらーっと垂れている
まるで地獄の入り口そのものだった
何よりも下にぐにゃぐにゃと蛇のように蠢いている舌が怖かった
今にも泣きそうだった

締め付けが緩んだかと思えば

ヒュッ

手は不気味な真っ暗の中に“僕”を放り込んだ

ばくっ!

口内が閉じられる

視界は一気に閉ざされた
淀んだ赤さえも見えなくなり、ただピチャピチャと水音だけが響く空間に閉じ込められた
すると
シュルルルッ

ーーーうわっ
ドシャ…
また滑らかな細長いものが今度は足に巻き付き引っ張られ倒れ込んでしまった ペチャ…
体が舌に押し付けられ苦しい
舌が体に巻き付いたり、押し付けたりしてまた……舐め回し地獄が始まった

ぴちゃ…ぺちゃ…じゅるんっ…ぬちゃ…ねちゃ…レロレロ〜…グチュ…

飴玉のように舐め転がされ徐々に心も体もぐったりしてくる…

はぁ…………はぁ…………息も途切れ途切れになっていく
はぁ………………はぁ………………はぁ……
もはや虫の息どころかだんだん意識さえぼや〜っとしてきて息もしていないように感じる
それでも舐め回し地獄は終わらない

“僕”はこのまま死んじゃうんだろうか…













ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー外から俺は見ていた“僕”が竜に飲まれていく様を

俺は助けたい
そう思った
けど
無理だった

これは記憶ーーー
夢でも現実でもない
自らの記憶なのだ
刻まれた記憶なのだ


ビデオテープを再生して映像を見るように 記憶を再生して夢という思い出を見ているに過ぎないのだ
中に入ることも
壊すことも出来ない
ただ見ているしかないのだ

ただの傍観者でしかないのだ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー




ーーーはっ!
“僕”は飛び起きた
夢だったのだ
辺りを見回す
散らかったオモチャ
電柱と一際の雲がみえる窓黒がかかった薄暗い本棚
……いつもの部屋だーーーほっと息をつき
“僕”は一階へとかけ降りた
ーーーいつものように、朝御飯を作っているお母さんを見て安心した

その日は何も起こらなかった
その次の日も

そのまた次の日も

何も起こらなかった



ーーーそれからまた“僕”は日常に戻った
素晴らしく平和な日常

もう二度と…
あんな悪夢なんて見ないだろう
………“僕”はそう思っていた



いつもながら思ってたけどいつも文体バラバラでスンマセンm(__)mホントに

分かりにくかったら御免なさいm(__)m
<2012/09/28 22:49 イオン>
消しゴム
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