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～東の森 泉～
?「フフッ…暴れてる♪」

白い大蛇に呑み込まれたジャッキーは、必死で抵抗していた。

?「無駄よ。大人しく消化されなさい。」

その時、白い大蛇の腹の中が輝いた。

?「!?何なの、今の光は!?」

ドゴッ!!!

?「!?きゃああぁぁ!!」

音と共に大蛇に激痛が走る。

?「うぅ…ウエッ…」

激痛をこらえきれず、大蛇はジャッキーを吐き出してしまう。

ジャッキー「ハア…ハア…思い知ったか化け物め!!」
?「あ…あなたのどこにそんな力が…」
ジャッキー「俺はな、1日1回10秒だけ10倍の力が出せるんだ。」
?「そ…そんなことが…うう…痛い…」
ジャッキー「悪い…やり過ぎた…ちょっと待ってろ。」

そう言うとジャッキーは、近くの木から木の実を取り、大蛇に渡した。

?「これは…」
ジャッキー「オボンの実だ。さあ、食べろ。」
?「…」

大蛇はオボンの実を食べ、動けるくらいには回復した。

?「なぜ私を助けたの?あなたを食べたのに。」
ジャッキー「困っている人を見つけたら、ほっとけないんだよな。」
?「あなた、優しいのね。」
ジャッキー「いや、怪我させたの俺だし、当然だろ。」
?「ありがとう…」
ジャッキー「えっ!?いやいや、礼はいいって!!」

人を助けて礼を言われたことが無かったジャッキーは、焦っていた。

?「照れてるの?フフッ、かわいい♪」
ジャッキー「てっ…照れてなんかいねぇよ!!」
?「あなたって嘘が言えないタイプなのね。顔が真っ赤よ♪」
ジャッキー「…」
?「フフッ、図星でしょ?」

そう言うと、大蛇はジャッキーに巻き付いた。

ジャッキー「!?何だよ!」
?「大丈夫よ。苦しくしないから。」
ジャッキー「…」
?「あなたって、照れると話せなくなるのね♪」
ジャッキー「う…うるせぇ!!」
?「フフッ、かわいい♪そういえば自己紹介がまだだったわね。私はミロカロスよ。」
ジャッキー「俺はジャッキーだ。」
ミロカロス「ジャッキー…良い名前ね♪」
ジャッキー「そ…そうか?」
ミロカロス「ええ。」
ジャッキー「あ…ありがとな。」
ミロカロス「それにしても…」
ジャッキー「なんだよ?」
ミロカロス「あなたかわいい!!」

ギュウウゥゥ…

ジャッキー「グエッ、てか苦しくしてるし!!」
ミロカロス「ウフフ♪」

このあとジャッキーは、ミロカロスにしばし遊ばれていたという…

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