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白き悪魔 − 旧・小説投稿所A

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白き悪魔

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「けふっ…」
エグゾセは軽くゲップをした。
エグゾセからしてみれば獣人は小さな獲物だが、少しは腹の足しになった様だ。
だが、まだ足りないのか、辺りを見回す。
足下にはあの獣人の赤ん坊が居たが、それはもう眼中に無いようだった。
恐怖のあまり動けなくなっていた他の獣人達は、もう流石に逃げ仰せ、他の避難所の中だろう。
エグゾセが今居るのは都市の大通りで、両脇には大小様々な店が並んでいる。
と、エグゾセは何かに気がついたらしい。また歩き始めた。
飛来してくるバリスタの矢を避けもせずに受け止め、身を振って地面に落とす。
弓やクロスボウを装備した兵士達はエグゾセに近接する建物の陰などに隠れ、隙あらば攻撃を仕掛ける頃合いを計っていた。
エグゾセは歩みを止めた。
足下にあるのは、家屋の残骸。
獣人達に飛び寄った時破壊したものだろう。
エグゾセはぐっと顔を残骸に寄せ、凝視した。
視線の先にあるのは、やはり何の変哲もない残骸。
しかしよく見てみると、残骸の隙間からホコリにまみれた手が出ていた。
エグゾセは嘴で残骸の材木をくわえどかしていく。
そうして見えてきたのは、全身傷だらけで、所々に血を滲ませた狐獣人の少女だった。
歳は十代の半ばよりはちょっと上だろうか、既に意識は無く、薄い茶褐色の体毛や着ている服も、残骸のホコリで汚れてしまっている。
エグゾセは少女を頭から足の先まで舐めるように見ると、大口を開けて、その胴体をくわえ込んだ。
翼を広げて再び飛翔の体勢をとる。
「逃がすな! 攻撃!」
その声と共にエグゾセの横手にある建物の陰から通りへ兵士達が一斉に飛び出してくる。
そしてエグゾセ目掛けて矢を放ってきた。
矢は主に頭部へと着弾したが、エグゾセは煩わしそうに顔を振り、広げていた翼を振り抜く。
エグゾセの体がふわりと浮き上がると同時に、暴風が兵士達を襲った。
エグゾセは構わず翼を羽ばたかせる。
高度が急激に上がっていき、兵士、家などがどんどん小さくなっていく。
十分に高度をとると、エグゾセは自分の巣へと進路を取った。


どうもw お久しぶりですw
また前回の投稿から空いてしまいましたw
できるだけ多く投稿するようにはしますが、読者の皆様にはご迷惑をおかけします。
最近新人さんが多くなってきて、サイトにも活気が戻ってきたみたいでうれしいですw
その波に乗って、私も頑張ってみたいと思います!
それでは、次回にまた会う日までw
<2012/10/05 23:22 雪風>
消しゴム
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