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魔女達の晩餐 − 旧・小説投稿所A
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魔女達の晩餐

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終にフローラが最後の獲物を自身の胃袋に収めた
満足げに笑うとペロリと口元を舐め、膨らんだ腹を見つめた
銀色の体毛に包まれた膨らみはモゴモゴと動き続けていた

その隣でトレゾアも腹を撫でて笑顔を浮かべていた
彼女は合計四人も食べた
腹は大きく膨らみ、胃壁で責められているのか中から子供達のくぐもった声が聞こえる

「沢山食ったな」

「あぁ、幸せだ…♪
 次はフローラが奢ってくれる事に期待しよう」

「…姐さんを満足させれるよう努力する」

これから小さな子供達は長い時間を掛けて溶かされていく
その間に胃袋で弄ばれる事に快感を覚える者もいれば地獄を味わう者もいた

子供達が発する様々な声色の旋律に魔女達は高らかに笑った
その声は聞く者に恐怖を与えるものだった…

今宵の晩餐はこれで終い

けれども一時的に終了しただけで完全に終わったわけではない
彼女達が生き続ける限り、晩餐は終焉を迎える事はない

あれだけ子供達の悲鳴や泣き声で騒がしかった地下室
静寂に包まれたそこには、もう子供達はいない
あるのは彼等を拘束していた目隠しとロープと唾液と……

「「御馳走様」」

不気味に笑う二人の人喰い魔女の姿だけだった

地下室という名の皿の上
次はあなたが乗せられ、この食卓に並べられるかもしれません…


完結です
残念な終わり方で申し訳ない…

ご愛読ありがとうございました♪
<2012/05/07 21:12 どんぐり×セイル>
消しゴム
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