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日常 − 旧・小説投稿所A

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日常

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僕は唾液が固まってこびりついたパーカーやジャージを洗濯機に突っ込み、荒々しくスイッチを押した。


「はぁ……何でこんなことに…」

昨日の夜(厳密には今日)、何とか吐き出してもらえた僕は2時間の数学特訓を受けた後、半ば無理やり街行きの準備をさせられた。

これじゃまるであいつがトレーナーじゃないか…

ぐるぐると回る洗濯物を睨みつけながら、会った時の事を思いだす。



ジョウトを旅していた時、「うずもれのとう」という場所で偶然出会った。

…一目惚れだった。

すらりとした流線型の容姿、蒼い体によく映えるピンクの長い舌…

早速ハイパーボールを投げたが、全く捕まってくれる気配無し。それどころかチャンピオンである僕の他の手持ちを、全て半殺しにされたんだっけ…


1時間に及ぶ交渉&命乞いの結果、何とかボールに収まってくれた。





懐かしい思い出に耽っていると、ポケモンフーズ片手にルカリオがやってくる。

ルカ「マスター、今日行くのどこでしたっけ?」

「ヒウンシティ…なんだけど……」

ここで心配なのが、人目をひくということだ。一応連れていくのはルカリオ、カイオーガ、ラティオスだ。伝説のポケモン2体 珍しいポケモン連れてて、目立たない訳がない。

かといってカイオーガがボールに入る訳ないし……



カイオ「マースーター、準備できたぁ?」

気楽な声が聞こえる。カイオーガの事だ、人目を気にする事はまずないんだろう…



「はいはいできたよ。とっとと行ってとっとと帰ってこよう。」

カイオ「えー…」


ブーイングだらけのカイオーガを振り切り、ドアを開ける。


<2011/05/15 15:03 ロンギヌス>消しゴム
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