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【保】旅は道連れ − 旧・小説投稿所A
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【保】旅は道連れ

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「・・で、三つ目は何だ?」

「三つ目、今みたいな 暗い顔や つまらなさそうな顔をしないこと♪
 もししてたら・・・」

不意にカイリューの舌が ワニノコのほうへ伸びる・・
いきなりのことにワニノコも反応することができず
顔、体に 舌のくすぐりをまともに受けてしまった・・・

「こんな風に 強制的に笑わせるからね♪」

「わ、わかったかr・・むわっぷ・・・やめてくr・・むぅぅ・・」

「くフフ・・笑顔になるまで 止めない・・♪」


























それから更に数十分後、
カイリューは とある森に降り立った
ワニノコの姿は・・
草原にいたころとは見る影もなく 涎塗れになっていた・・

「豪くぐったりしてるね・・
 ちょっとやりすぎたかな・・大丈夫・・?」

「・・うぇっぷ・・・大丈夫なわけないだろ・・はぁ・・はぁ・・」

「えへへ・・ごめんごめん・・・
 じゃあ、一休みしたら進もうか・・」

「進むって・・・何処へ?」

「近くの村の村人から聞いた話では
 この森の奥にある 泉の辺りに そのキュウコンが住んでるって話だよ・・

 さて、ボクも休むとするか・・
 飛んで来たから疲れたし・・・」

カイリューは 近くの大木に腰かけ、ゆっくりと目を閉じた・・


・・しばらくして ワニノコはあることに気付いた・・・

「(・・ん?
  もしやこれは 逃亡のチャンスなのではないか?)」


ワニノコはとび起き、カイリューの様子を見る・・・
ぐっすり眠ったようだ・・・
撫でたりつついたりしてみるが・・起きる気配はない・・

「(しめた!!
これは またとない大チャンスじゃないか!!)」

ワニノコは できるだけ音をたてないように
息をひそめ、ゆっくりと カイリューから離れ・・、歩きだした・・

「(まず どこかの村に逃げ込んで 匿ってもらえば 一安心だ
  アイツ、近くに村があるって言ってたし・・)」





十メートルほど離れたが・・、カイリューは相変わらず眠ったままだ・・

ワニノコはついに カイリューに背を向けて走り出した・・



























何分走っただろう・・
森の出口は 一向に見えない・・・
それどころか さっきから同じ景色ばかりで、
まっすぐ走っているのに なんだか 同じ所を ぐるぐる回っている気がする・・・
気のせいだろうか・・

とにかく これだけ走れば カイリューからは だいぶ離れることができただろう・・

ワニノコは 一度足を止めた

「・・ふぅ、逃亡・・成功・・かな・・
 ヘヘ・・・アイツ、そこまで 大したことなかったな・・ハハ・・」

ワニノコが 腰を下ろそうとした・・そのとき・・・

「・・へ〜・・・」

どこかで聞いたことがあるような声・・
そして、後ろからの 凄まじい寒気・・・

ワニノコの顔が 一瞬にして青ざめる・・
体中がガタガタと震え始め、目からは 大粒の涙まで出始めた・・

ワニノコは 震える体を両手で押さえ、ゆっくりと 後ろを振り向いた・・・



<2011/12/22 22:21 闇銀>消しゴム
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