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堕ちるプラズマ − 旧・小説投稿所A
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堕ちるプラズマ

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ゼク「変わった名前だな……」

ゼクロムはNを舐めるように眺めていた。姿も名前も普通とは違う……何より自分を見て驚かない人間は初めてだった。


N「実際、名前なんていらないよ……そう思わないかい?本当にわかりあうためには、名前なんかより大切なものがある……不要と必要の境目を、ボクは知ってる。」

Nの瞳は優しく、口は滑らかに語りあげる。











N「でも………」
ゼク「……!」


2人を囲むように、大多数の人間達がガサガサと現れた。全員妙なフードを被り、胸には謎めいた紋章が描かれている。


ゼク「なんだ……?」

N「ボクも君を探していたところでね……」


どうやらNの味方のようだ。武器は持たず、怪しい風格を漂わせている。全員がゼクロムを見上げ、暗い視線を送っていた。



ゼク「どういうことだ……?」

N「…分からないよね。率直に言おう。ボクは世界を変える。世界中の奴隷になっているポケモン達を解放し、本当の自由をつくりたい。君にも一緒にきてほしいんだ。」

ゼク「世界…?自由…?………どういう事だ。それはお前らが勝手にやればいいだろう?」

N「…否定からは何も生まれない。君もわかるはず。何故この島には人間がたくさん来始めたのか…わかるかい?」

Nは取り囲む人間の1人から、5枚の紙を受け取る。それを悠々とゼクロムへと差し出した。























ゼクロムの目から、光が失せた。









5枚全てに大きくWANTEDの文字………その下を自分が人を襲う写真が堂々と飾っていた。



他の4枚には、見慣れた友の姿が……




N「ボクのプラズマ団は今や世界規模でね。探したよ?君たち。」

ゼク「なにを……なにをいって…」

N「わからないかい?ボクは君…いや君たちと「トモダチ」になりたいんだ。ずっと昔からの夢……叶えるためにも、協力してほしいんだ。」

あの人間達は、懸賞金目当てでここに来たのだった。自分が食べられるとも知らずに……

全てこのNが、プラズマ団とかいう団体が仕組み、金でけしかけた。自由という夢を見て…


しかしNの表情は優しかった。もう友達だと思っているのかもしれない。


ゼクロムだって、襲いかかる事もできる。相手は多数とはいえ、丸腰。だがNの瞳は自分をグイグイと惹きつけ、離さない。









N「…一緒に来てもらえるかな?」

Nはすらりとした手を差し出した。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





〜WANTED〜
※懸賞金は生け捕りのみ支払い


ゼクロム:性別不明
懸賞金:7000万円

ルギア:性別不明
懸賞金:1億円

カイオーガ:性別不明
懸賞金:1億1500万円

ラティオス:性別♂
懸賞金:5500万円
※片目色違い(赤)

ギラティナ:性別不明
懸賞金:8000万円



この話ではプラズマ団はアクア、マグマ、ロケット、ギンガ団を吸収し、超富豪団体となっています。
<2011/05/15 14:49 ロンギヌス>
消しゴム
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