Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!

【保】神々の戯れ〜散々な海外旅行〜 − 旧・小説投稿所A

RSS | 感想 | TOP
【保】神々の戯れ〜散々な海外旅行〜

|<< < 7 / 7 > >>|

「月夜兎。私に隠し事しても無駄だからね」

水神は釘を刺す形で月夜兎を牽制する。

「いやほら、あのフェンリルの胃って水神のよりも圧倒的に広かった上に胃液も大して強くなかったもんだから、ついつい我を忘れて堪能してしまっていたんだ。まあでもやっぱり胃壁の気持ちのよさは水神が一番かな」

月夜兎は苦笑いしながら白状した。
すると突然、天と地がひっくり返った。
否、水神が宙返りしたのだ。
前触れもなく宙返りをされたので、月夜兎は振り落とされてしまう。
しかし悲鳴を上げる間もなく水神の前脚が月夜兎を捕らえたので、地面にたたきつけられることはなかった。

「いきなり何をする!?」

月夜兎は抗議の声を上げる。

「月夜兎の変態!」

「い、いきなりなんてことを言うんだ」

「月夜兎のそのへんちくりんな性癖のせいで私まで食べられちゃったじゃない!」

「そりゃいくらなんでもこじつけだ。……まあ水神も捕食されるという貴重な体験ができてよかったんじゃないか?」

「そんなわけないでしょ!」

水神は鼻を鳴らして一蹴する。
居心地が悪くなった月夜兎は話をそらすために話題を変えることにした。

「ところで水神様、我々はどちらに向かっておられるのでしょうか?」

「お母さんの実家がある竜の里。月夜兎は自分で人間に化けれないから、人間に化ける薬を調合してもらおうと思ってね。さあ着いた」

水神は徐々に高度を落としていく。

「あっ、ミズキお姉ちゃんだー!」

「ホントだ。ミズキお姉ちゃーん!」

下には水神を一回り小さくしたようなドラゴンが二頭で戯れていた。

「あのドラゴンたちは?」

「私のいとこ。おーい!お土産持って来たよー!好きにしていいからねぇー!」

そう言うと水神は月夜兎のことをその二頭のドラゴンに向かって放り投げた。

「わーい!」

口を開いて待ち構える水神のいとこたち。

「私が悪かったー!」

月夜兎の遅すぎる謝罪の叫びが響き渡ったのだった。

お し ま い



水神
「今回はあとがきの代わりに新・捕食小説投稿所に短編を投稿する予定でーす」

月夜兎
「出演は私と水神、あととんこつの処女作品の主人公であるコタロウ巡査が登場する予定です。お暇な方、よろしかったらどうぞ」
<2011/12/05 23:13 とんこつ>
消しゴム
|<< < 7 / 7 > >>|

TOP | 感想 | RSS
まろやか投稿小説すまーと Ver1.00b