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【保】神々の戯れ - 旧・小説投稿所A
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【保】神々の戯れ
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「真っ暗で何も見えないな」
月夜兎は真っ暗な空間、水神が住まう洞窟の中に姿を現した。
洞窟ならば必ず入り口があるはずなのだが、この洞窟は先ほどの岩によって塞がれている。
そのため明かりが全く差し込まないのだ。
「仕方ない。……我が眷属の月よ。我に光を」
月夜兎がそう唱えると、まるで月明かりのような光を放つ球体がどこからともなく現れる。
それを頼りに奥へと歩き始めた。
すると月夜兎のやや垂れ気味の長い耳がピンと立つ。
水神が発していると思われる寝息を聞き取ったのだ。
一瞬だけ歩みを止めたが、すぐにまた歩き始める。
そうしないうちに広い空間に出た。
そこには何かとても巨大な気配があった。
そう、水神である。
水神というといわゆる東洋龍を思い浮べがちだが、この水神は西洋竜の姿をしている。
真偽は定かではないが、何でも先代の水神がいわゆるプレイボーイというやつで、西洋竜を伴侶に迎え入れたためにその子供である当代の水神がこういう姿になったとか。
まあだからどうしたという話ではあるが。
「おーい、水ちゃん。ちょっと頼みがあるから起きて」
月夜兎は水神に呼び掛けるが、全く起きる様子はない。
「起きろってば。お願いがあるんだからさ」
再度月夜兎は呼び掛けるが、やっぱり反応はない。
「おいおい、いい加減起きてくれよ。頼むよォ」
呼び掛けるだけでは起こせないと判断したのか、月夜兎は実力行使に出た。
顔をペチペチ叩いたり、目をこじ開けて光の玉を近付けたり、鼻ちょうちんを割ったり、体に向かって投石したり……。
しかし起きる気配すらなかった。
「ホント文字通り爆睡状態だな。……しょうがない、ちょっと痛い目に遭ってもらうか」
月夜兎はそう呟くと、腰に差してあった刀らしき物を鞘から抜いた。
それは俗に言う御神刀で、斬るよりも殴り付けるほうが実用的な刀である。
目を閉じ、御神刀を構え、深呼吸をして息を整える。
「どりゃあぁああー!!」
威勢のいい掛け声と共に月夜兎は水神の頭に目がけて跳躍した。
「ジェットストリームアターック!!」
そしてそのまま御神刀を頭に振り下ろす。
鈍い打撃音、そして――
「ワギャアアァァー!!」
それまで一切反応を示さなかった水神の悲鳴が響き渡った。
<2011/12/05 22:45 とんこつ>
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