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【保】〜炎の中の旋律〜 − 旧・小説投稿所A

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【保】〜炎の中の旋律〜

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「うぅ……炎タイプだからって暑くない訳じゃないのに……」

ブースターはぶつぶつといまだに文句を言いつつ、火山を登る……。

それを見ている1つの影……

「ふふっ……あの子がそうなのね♪
この土地には珍しくふわふわしていて、私の空腹を満たしてくれそうね……♪」

嬉しそうに呟く影は一足先にとバサリと翼を広げ、火山の頂上へと先を急ぐ。

「ったく……火山ってなんでイシツブテとかマグカルゴとか……炎が効かないポケモンばっかり……」

ブースターは無理をしてでもシャワーズを連れて来ればと後悔する。
しかし、リーフィアに誉めてもらうには……

「あぁっ!もう早く写真撮って帰るっ!」

目の前に映るポケモンには馬鹿力を繰り出し。走って頂上へと向かう。

――――――――――

「ぜぇ……ぜぇ……やっと着いた……。」

ブースターが頂上につく頃には馬鹿力の反動で完全にへばっていた。

「ふふっ……わざわざ写真を撮りに来るためだけにご苦労様♪」


「んぁ?うわっ……!?」

目の前にには大きな白い顔が!ニコニコと笑っているこのドラゴンこそが……

「私の名はレシラム。ふふっ……あなたの名は?」

「ぶ…ブースター……」

ブースターはただ呆然と見上げ、自分の名前を告げる。

「ほら、写真を撮って帰るんでしょう?」

「な……なんで知ってるんだ!?」

「あれだけぶつぶつと文句を言いながらカメラを持ってくるポケモンなんて目的くらい少し考えれば分かるでしょう?さぁ……」

「え……あ、うん」

パシャパシャと何枚か写真を撮り、きちんと写っていることを確認すると、礼を言い帰ろうと背中を見せる……。

「……私がただで帰すと言いましたか?」

先程までの優しい口調ではなく。冷たい印象を受ける声が聞こえてきて………。



<2011/11/25 21:42 蒼空>消しゴム
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