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【保】~炎の中の旋律~ - 旧・小説投稿所A
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【保】~炎の中の旋律~
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「僕が炎タイプだからって、こんなところに一人で来たくないよぉ……」
僕はブイズの一匹、ブースター。フレアドライブって技が使えなくても、弱くないんだからっ!
そんな僕が来ているのは火山。こんな所に来ることになったのは、同じブイズの仲間の他愛もない話からだった。
「ねぇ、火山で新しいポケモンが見つかったんだってー」
そう言い出したのはブラッキー。
「あっ!私も最近聞きましたっ!確か…白い竜のような姿らしいですよ?」
ブラッキーの話に付け足すのはシャワーズ。
「なぁっ!ブースター見て来いよっ!お前なら暑くないだろ!?」
身を乗り出してサンダースが言う。
「ええっ!?僕が一人で行くなんてやだよぉ!!」
僕は必死に拒否をしようとするが……
「もし出来たらリーフィアが見直してくれるわよ……?」
「うぅ……分かったよぉ……」
そっと耳元で囁くエーフィはブースターが好意を寄せているリーフィアの名前を出して妖しく微笑む。
僕はちらっとリーフィアを見ると、キラキラと目を輝かせて僕を見つめている。
「決まりね、この人間の機械で写真を取って来てね♪」
「なにそれ……!面白そう……♪」
グレイシアは奥から何か機械をくわえて持ってくる。
イーブイもグレイシアの傍で興味津々に尻尾を振ってある機械を見ている。
「イーブイはまだ子供だからダメよ。ブースター、電源を入れたらこのボタンを押して……etc」
「カメラくらい分かるよぉ……。危なくなったら助けに来てよぉ?」
ブースターはグレイシアから使い方を聞くと、デジタルカメラを手に取り首にかける。
皆に見送られこうして渋々と火山に来た次第だ。
<2011/11/25 21:42 蒼空>
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