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【保】つらい過去 − 旧・小説投稿所A

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【保】つらい過去

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僕の名前はジェネラス…
僕が生まれた頃には両親がいない…
それで僕は妹のミレアと一緒に引き取られ、僕のような種族が住む村で暮らしている…だが…


ドガ…!!バキ…!!


「うわ…!?」


僕が住む村…そこはみんな僕をいじめてるようなんだ…族長さんは僕を鍛えさせるというけど…


「おら!!ジェネラス!!とっとと立て!!」

「うう…もう限界だよ…ロムスさん…」

「黙れ!!」


ドガ…!!


「ぐは…」

よろよろのジェネラスにロムスは蹴りを入れジェネラスは倒れ込んでしまった…


「おい…ロムス…いい加減やめたほうがいい…族長様に叱られるぞ…」

「ち…族長様も何をお考えなのか…あんな弱虫なガキに強大な力が眠っているとか…」

「その力を出させるのが我々の使命だろ…」

「ち…ジェネラス!!今日はここで終わりにしてやる…明日覚悟しとけ!!」


ブン…ドサ…


そういうとロムスは木の実をジェネラスに投げ二人は去った…


「…………………」

シャリ…モグ…モグ…


木の実を食べながらジェネラスは家に帰った…














※ ※ ※






















「ただいま…」

「お帰りお兄…!?…」


帰りを待っていたピンク色の竜&#8226;ミレアは急いで兄に近づいた…ジェネラスの体はひどくボロボロだったからだ…そして幸いなのがミレアは何もひどい目にあってないのが少しの安心だった…


「お兄ちゃん…今日もボロボロで帰ってきてるわよ?」

「大丈夫だよ…ミレア…僕は別に平…ゴホゴホ!!」

「お兄ちゃん!!」

「だ、大丈夫だって…だから…もう寝よう…」

「そ、そう…」


そういと二人は寝床で一緒に寝た…


「お兄ちゃん…」

「うん?」

「お兄ちゃんと一緒に…どこか空を駆け巡りたいな…」

「そう…でも…」

「ううん…お兄ちゃんは忙しいからそんなことできないよね…それなのにあたしは何にもできなくて…う…う…」

「ミレア…」


ギュ…


泣き出したミレアをジェネラスは優しく抱きしめ、二つは抱きしめながら眠っていった…




それと村の住人はみんな竜ですよ…



<2011/11/24 22:05 スイト>消しゴム
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