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消えた理性 Final − 旧・小説投稿所A

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消えた理性 Final

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「エターナル?」
カイオーカはメモリに描かれている文字を
読む。

「どういう意味だ?」
「…永遠。ジュカインちゃんもっとお勉強ちまちょーね♪」
「だ!だま…れ…。」
反論しようとも頭脳で(バトルでも)勝てないのは事実。声が段々しりすぼんでいった。

「ま、それはそうとこれ使ってみよーっと。」

カイオーガはエターナルメモリを頭に近づけ、差し込もうとした…が


「だ、だだだめです!それ使っちゃ!」

見かけに寄らず大きな声でミズゴロウは訴える。

「えーなんで〜?」
「メモリは全て壊さなければならないんです…この島からも…地球からも…」

どうやらミズゴロウはジュカインと同じ思考のようだ。スケールが違うが。

「メモリは人間が造りだした最も邪悪な発明です。メモリを使うという事は自然界を崩壊させる事ですし…そもそもメモリはうんたらかんたらどうたら…」

「「……」」
ジュカインもカイオーガも閉口してしまった。



「…なんです。だから…むぐうぅ!?」
ペラペラと良く喋る口が、柔らかい舌に覆われる。

「んぐう!んぐんぐ…うむう!」
「はーい説明ありがとう(聞いてないけどね)。要するに君は僕たちにメモリを使ってほしくないんだね?」
「んぐ…ぷはっ!…ま、まあそういう事です…」
「でも君やけにメモリの事詳しいねぇ〜?」
「そ、それは…」

口が久しぶりに閉じる。あんまり言いたくない理由があるようだ。

「じ、実は僕。人間に育てられてて…その…僕のトレーナーがメモリの売買してたんです……だから逃げだして…」

日々毎日メモリを見ていたミズゴロウは、
その恐ろしさにも嫌と言う程向き合ってきた。

「ぼくはメモリを集めて全部壊すつもりです。だからこの森で…」

ミズゴロウは背中から、3つのメモリを取り出した。

「持ってたんだね。」
「あなたほどじゃ無いですけど…
メモリには「悪魔のメモリ」という種類があって、非常に強力な力を持つ3本が、それに数えられてるんです。」
「へぇ〜。」

「そしてその内の1つが…」

ミズゴロウはカイオーガの持つメモリを指す。

「これ?」


カイオーガのエターナルメモリこそ、その1つなのだという。「永遠」の力。



「じゃあ、僕が手伝ってあげる♪」
「え!?」
「いいでしょ?」


「た、助かります!ありがとうございます!」

「えへへぇ〜。少しはバトルの腕もあるしね♪」
「少しってオイ…」

すっかり話から取り残されているジュカインも、賛成のようだ。
無駄に正義感強いからだろう。


「それじゃ…」
「はい!いきましょう!」
「何言ってんのぉ〜?その前にやる事があるじゃないか♪」
「え…?」





「泥棒のお仕置き♪」


「え、あ、ちょっと…やめて…」

文句を言わせず、ピンクの大蛇が体に巻きつく。

「まずは…」
「え…ひいぎゃああああああ!!!!!」

体中に舌が張り付き、ぐにゅぐにゅと獲物を押しつぶす。

「ぐぅ…ゆ、ゆるして…くだああああああああ!!!!だめええええ!!」

カイオーガは舌を戻し始め、ミズゴロウは
口の中へと消える。

「ごめんな…さ…ああっ!」

もうペラペラとしゃべる余裕は無くなる。舌が傾き始めたのだ。

…ズルル…ズル…ズリュムッ…
「オ…オチ…ル…」

「君は……うん!僕の胃袋で1時間過ごしてもらおうかな♪」

「そ、そん…あうっ…」

ズムズプ…ズリュ!

「あ、ああ…あああっ!」

ズリュ!ゴクン!

小さき獲物は、あっさりと堕ちていった。

温かい処刑室へと…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

エターナル.メモリ
効果:有限のものを無限にする事ができる。
無限の命、力、お金など。
持ち主:カイオーガ
備考:「悪魔のメモリ」の1つ。ちなみにこのメモリ、売却すれば世界経済がガクンと傾く。

作中には描いてませんでしたが、ミズゴロウの持っているメモリ3つ↓

ジャック.メモリ
概要:「泥棒」の力がプログラムされている。

イアー.メモリ
概要:「耳」の力がプログラムされている。

アップル.メモリ
概要:「林檎」の力がプログラムされている。
<2011/05/15 14:17 ロンギヌス>
消しゴム
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