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rain tears -心の涙- − 旧・小説投稿所A

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rain tears -心の涙-
− 狼と踊れ −
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「何、痛くはない」

遂にトレゾアはソーマに食い付いた。

「わぁっ!?」

突如、視界が暗黒に包まれソーマの恐怖感を煽る。

その恐怖感は表に現れ、抵抗として行動を起こさせる。

トレゾアもある程度の予想は付いていたようで、押さえ込もうとしている。

しかし、それだけでは押さえ込めず何度も咥え直している。

その際に零れる涎がソーマを伝って床に滴り落ちていく。

「っ……あ、暴れるなっ」

その小さな身体に肉厚の舌を巻き付け、ギュッ…と締め付ける。

誤って絞め殺さないように加減する。

「ぎゅ……ぅ……」

抵抗は勢いを失い、大人しくなる。

そのまま軽く勢いを乗せ、口内にソーマを収めてしまう。

「今は暴れると、痛い思いをするだけだぞ」

ソーマ自身もその言葉をはっきりと理解したようで、

先程の抵抗が嘘のように大人しくなっていた。

「良い仔だ」

舌で転がし、牙の間に落とす。

余計な動きを舌で封じ、やんわりと噛み始める。

「んっ!?……あっ……やぅ……」

柔らかい子供の肉に牙が皮膚を突き破る……

快楽と痛覚の境界に食い込む度にソーマから喘ぎが漏れた。

トレゾアが表情を綻ばせる。

「もっと、もっと喘げ」





<2011/09/16 22:20 セイル>消しゴム
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