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仕事を済ませ、帰路につく。

くだらない日常に溜

息を一つ、つきながらも歩を進める。

歩かないと家に帰れない。

そんな当然のことも鬱陶しい。

こんな姿、別の姿に変えて空を飛べば早いのに。

「ん……？」

と、道の上に不審な影を見つける。

「おい」

威嚇に近い荒げた声を上げても挙動は確認できない。

「……怪我しているのか」

まだ幼いヒトの仔だ。

駆け寄って確認すると大怪我していた。

容態は酷く、呼吸も浅く、早い。

早い手当が必要と判断するが、近くには病院はない。

発見してしまったからには仕方ない。

面倒を看てやるか。

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