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【保】突然の覚醒 − 旧・小説投稿所A

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【保】突然の覚醒

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ドゴオオオオン…



その頃のジェネラスはというと森を破壊していた…


「ちい…あの生意気な人間を殺さねば気がすまぬ…」


森中を破壊していってると…


「ジェネラスさんー!!」

「ん?あの人間の声ではない……誰だ?」


バッサ…バッサ…











※ ※ ※








「ジェネラスさーん!!」

「一体誰だ?」

バッサ…バッサ…

ジェネラスは声が聞こえる場所へと降りていったが誰もいなかった…


「どこにもおらぬだと?さっきの声は…」


タッタッタッタッ

ガシ…!!


「ぬ…!?」

「これ以上好きにはやらせない!!」


スイトはジェネラスの足にしがみついた…


「おのれ…離せ!!」


…ブン…ブン…


(今だ…!!)


ザパアアン!!


「ぬ…!?」

海からニレラムの上半身が出てきて…


バチバチ……

(すいません…ジェネラスさん…)

バシュン…!!


ニレラムはジェネラスに向けて電気ブレスを発射した…

「な、何!?」

「ごめん…ジェネラス…」

「させるか!!」


ブオン!!

ズシャアアア!!


「う、嘘だろ…」

「け、消すなんて…」


ジェネラスは左腕で電気ブレスをかき消した…だがそのかわりに腕は…


…バチ…バチ…


「ち…腕に麻痺を起こしたか…まあいい…後々治るからな…それより…」

そしてジェネラスの視点はスイトへと変え…


「他の竜に助けを借りるとはな……人間にしては変わった奴だな…」

「そんなこと言われても…俺の知り合いは人間なんて存在してないからね…」

「これまた変わった奴だ…だが…」


ブオン…

ドサ…!!


スイトの掴んでいた足は思い切り振り落とされた…


「うぐ…しまった…」

「気が変わった…お前には…」


ブン…

パアアアア…


ジェネラスの右腕から小さめのエネルギー体ができ…


ブン…

ドゴオオオオン!!


「うわああ…!!」

「スイト君!!」


腕が振り下ろした瞬間、エネルギー体はスイトへと直撃した…


「うぐぐ…ガハ…」

「ククク…ちゃんと威力は弱めたからな…すぐに死んでは困る…」

「な、なんだと…ゴホ…」


スイトの体はボロボロとなり、倒れぬように体を支えるので精一杯だった…


「ククク…」

「うぐぐ…ガハ…」

「そらああ!!」


ドガ…!!


「がは…」

「ジェ、ジェネラスさん!!」
(そ、そんな…ジェネラスさんが…あんなことを…)
ガクガク…

ジェネラスはスイトに蹴りを入れ、スイトの体は転がり終わったころには体は動かなくなった…

(体が…動けない…というか…苦しい…)

「ククク…もはや虫の息じゃないか…」


ガシ…


スイトはジェネラスに捕まれ顔の近くまで運ばれた…


「離…して…ゴホ…ゴホ…」

「ククク…人間を味わうのも悪くない…」

ベロオォ…

「うぐ…がは…ごほ…」

「なかなかの美味ではないか…」

ジェネラスはスイトに一舐めした…いつもなら楽しみなのに今回は恐怖でいっぱいだった…


「う…ぐ…グス…」
ポロ、ポロ、

「恐怖でいっぱいか?怖がらなくてもこいつの血肉になるのだから感謝するんだな…」

ヒョイ…バク…



スイトはジェネラスの口に収まった…



<2011/11/24 21:54 スイト>消しゴム
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