楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル
竜の恋路を邪魔する者は喰われてしまえ − 旧・小説投稿所A

RSS | 感想 | TOP
竜の恋路を邪魔する者は喰われてしまえ

|<< < 4 / 11 >>|


「遅くなってしまったな」

「オーロラさんを待たせちゃってるだろうね」

オーロラが連れ去られてからしばらくして、ようやくセピアたちが帰ってきた。

「オーロラ、待たせてすまなかったな」

両手に抱えていた数頭の死んだ牛を地面に置いてから愛しのオーロラの名を呼ぶ。
しかし返事が返ってくることはなかった。

「まだ帰ってきてないのか?」

「いや、違うな。これを見ろ」

カルメディはセピアにある物を見せた。
それは買い物袋だった。

「中身はビーフシチューに使う材料だったよ。すなわち、オーロラさんは帰ってきてるはずなんだ。」

「では何故姿が見えない?」

「可能性は二つ。オーロラさんが自らの意志で消えたか、あるいは誰かに連れ去られてしまったか、だ。ただ前者は正直考えにくい。となると……」

カルメディはそこで言葉を切らざるえなかった。
何故ならセピアの凄まじい憤怒の表情を見てしまったからだ。
セピアは見た目は厳ついが“基本的には”心優しい性格だ。
怒ることなどほとんど無いはずのセピアが激怒している。
いくら親友と言えども、この迫力にたじろがないわけがない


「私の妻に手を出すとは、ただでは済まさん!オイ、カルメディ。今から虱潰しに探してくる」

「怒りは分かるが、出来るだけ穏便にやってくれ。お前がその気になりゃ大国だって半日で瓦礫の山だからな」

決してこれは大袈裟ではない。
セピアにはそれぐらいの力がある。
……まあ滅多にそれを行使することはないが。

「待っていてくれ、オーロラ……!」

セピアは思い切り地面を蹴って大空へ飛び立った。


<2011/08/22 20:30 とんこつ>消しゴム
|<< < 4 / 11 >>|

TOP | 感想 | RSS
まろやか投稿小説すまーと Ver1.00b