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【保】とある竜医と女王竜の記録 − 旧・小説投稿所A

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【保】とある竜医と女王竜の記録

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「寝れねぇ・・・」

やたら胃壁が動くので、思うように寝れず。ゴルダは胃の中を歩き回っていた。

「時間も分かん・・・か」

そもそも時計を持つと言う事をしなかったゴルダにとって、この状況は最悪である。

「不幸だ・・・」

ゴルダはため息をつき、寝れるはずもないのに横になる。

グニャッ・・・

「さっきより良く沈むじゃないか」

どこまでも沈み込みそうな胃壁に横になり、ゴルダは竜用のメスを取り出す。

「これからは俺の意思で竜を治療できる、か・・・楽しみだ」

今後の事を考えている内に、ゴルダは寝てしまう。

「Zzz・・・」

寝ている間に、胃壁に体が取り込まれていたが。ゴルダはもちろん気付かない。

「よく寝た・・・ん?体が動かん」

目が覚めて、起き上がろうにも起き上がれず。横も見れない状態になっているのにゴルダは気付き、何とか抜けだそうとするが失敗に終わる。

「何だってんだ全く」

身動きできないまま、ゴルダは悪態をついた。



<2011/07/25 22:07 ゴルダ>消しゴム
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