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【保】とある竜医と女王竜の記録 - 旧・小説投稿所A
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【保】とある竜医と女王竜の記録
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「魔力が桁違いだな」
口内に居てもピリピリと伝わってくる魔力の大きさを感じて、ゴルダは呟く。
「当たり前だろう、我は主神より生れし存在・・・お前を食ったのはその力を目覚めさせるためだ」
訳が分からんと思っている内に、アルカトラスはゴルダを呑み込む。
ズルッ、ゴクン
あまりにも丁寧な呑み込み方に、ゴルダは思わず
「何だこの紳士的な呑み込み方は?」
と言う。するとアルカトラスは
「これが普通だ」
と言い返す。
グチュグチュ、ドチャッ
食道をつっかえる事無く、滑りよく落ちていき。ゴルダは胃へと到達する。
「広すぎだろ、いくらなんでも」
歩き回れるほどに広い胃を見渡し、ゴルダは言う。
「魔法とはこういうものに使うのだよ」
と言うアルカトラスに、ゴルダは
「いやいや、その理屈はおかしい」
と冷静にツッコミを入れた。
「どのみち、一晩はかかるから今日は出すつもりはない」
アルカトラスに言われ、する事が無いゴルダは寝る事にした。
<2011/07/25 22:07 ゴルダ>
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