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僕は頭を抱え込み、時が経つのも忘れて考え込んだ…

…結局 何も浮かばず、ふと時計を見ると 午後の5時過ぎ
家に着いたのが昼の1時頃だから…、

「…4時間も 無駄な時間を費やしてしまったか…」

ふと、時計の下の引き出しが目に入る…
その瞬間、何かを思い出した僕は、
急いで駆け寄り、引き出しを開けた…

…ビデオカメラだ…

昔はこれで 悪戯を記録して遊んだものだ…
…いや、今 そんなことはどうでもいい、
これを監視カメラに使い、犯人を録画することができれば…


僕は村中を駆け回り、
今夜は 子供たちを一つの場所に寝かせるよう命じた
ビデオカメラは一つしかない
つまり、子供たちを一つの場所に集めるしか方法がないのだ
しかし住民からは、
「これで子供たちが 一気に全員いなくなったらどうするのだ」
などという批判の声も 決して少なくはなかった…
「ビデオカメラに録画するので、必ず犯人が映ります
　もしそうなったとしても、映った犯人を捕まえて、
　今まで盗られた子供たちも 全員救い出します！」
自信なんてこれっぽっちもないが、こう言う他なかった…


なんとか、村の子供は全員 村長の家に集めることができた
村長のコータスさんも、
「わしも協力したい、できるだけ起きている…」
と、心強い言葉をかけてくれたが、
言葉とは裏腹に、夜の8時を過ぎたころ、大きな鼾と共に眠ってしまった…
そんな村長に毛布をかけ、子供たちが 全員寝ついたのを確認すると、
僕も うとうとと…
ついには眠ってしまった…
…いや、今日は大丈夫……今日は……カメラが…今日は……大丈夫…



次のの朝、
僕はとび起き、子供たちを確認した…
一人いなくなっている…
…いや、今回はカメラがある！
急いでカメラも確認した…

よかった、無事だった…
角度もばっちりだ

僕は飛ぶように家に戻り（飛んだけど）、
カメラを再生した…

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