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消えた理性 − 旧・小説投稿所A

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消えた理性

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書く事が無いので後日談でも…







「はぁ〜〜〜」
コラッタは溜め息をついた。
何故なら…


「やあコラッタ君。」
「え、あ、うん。おはよう。」
コラッタの隣にはいつも通りカイオーガがいた。溜め息にも気づいていたようだ。

「どうしたの?溜め息なんかついちゃって…イメージと違うなぁ〜。」
「お前どういうイメージを俺に持ってんだよ!」
「えっとね、僕が大好きで小食でドMで嘘つきで舌好きで臆病…かな?」
「かな?じゃねえよ!良いイメージが1つもないじゃないか!」
「うん、ないよ」
キッパリ言われて少し傷ついたが、負けじと反抗する。
「だ、大体、嘘つきと臆病ってなんだよ!
俺はそんな…」
…ギロリ
「ひぃ!」
「ほーら♪僕がちょっと睨んだだけで声あげちゃうんだもん。かなり臆病だよ。
それに僕がきつーく説教してあげたのに、
3ヵ月で「食べてほしい…」っていったじゃん。嘘つきの証拠。」
「うっ…」
確かにその通りである。
「で、でもお前が好きだなんて一言も言ってない!」
「じゃあ…嫌い?」
カイオーガは舌をコラッタに巻き付けながら誘惑する。
舌の快感は忘れようにも忘れられない。
「い、いや別に嫌いって訳じゃ…」
「はっきりしないなぁ〜。ちゃんと答えてよ。」
舌の巻き付きを強くする。
「あう……」
ゾクゾクするような気持ち良さが込み上げてくる。
そしてカイオーガは♀の雰囲気を出し、誘惑する。性別不明とは怖いものだ。
「ねえ…?」
「うう、す、好きです…」
あっさり告白してしまった。いや、させられた。
「やったー。嬉しいな。」
カイオーガは舌を解き、コラッタを地面に降ろした後、
「そういえばどうしてさっき溜め息なんかついてたの〜?」
「そ、それが今度、この森の東部を領地にしているボスゴドラと決闘を…
「へえ〜どうして?」

事の始めは一昨日、島中央部の支配者であるバンギラスが行方不明(カイオーガの一部になっている)になっていたので、新統領としてボスゴドラが就任した。その記念式典でコラッタは盛大に転びボスゴドラの脛に体を打ち付けてしまい、
無礼千万と言う事で明日、ボスゴドラ直々の決闘(処刑)が行われる事になったのだった。

「でもそれなら話は早いじゃないか。僕が今すぐボスゴドラを殺してくれば…」
「い、いや今回は俺にやらせてくれ。
でも1つ頼みがあるんだ…」
「なに?」
「…俺を、鍛えて欲しいんだ。」
「…え?」
確かに今のコラッタがボスゴドラと戦った所で勝てる訳がない。しかし鍛えた所で、しかも1日で、倒す事ができるのだろうか?

「いいよ。」
「ほ、本当か!?」
「うん、でもぉ〜」
カイオーガは怪しい笑みを浮かべる。
「手加減しないよ?」
「あ、ああ。」

そして、コラッタにとって地獄の10時間ぶっ続けトレーニングが、始まったのだった。


<2011/05/15 13:08 ロンギヌス>消しゴム
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