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消えた理性 − 旧・小説投稿所A
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消えた理性

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眠い
昨日から何もしていないのに
いや、何もしていないからかなぁ
うん、そうだそう、、、、だ、、、、、ZZZ





はっ! しまった、、またねちゃった..
やれやれこれで今日は4度目、、、あれ?
ふと足元に柔らかさを感じ、彼は下を見る。


「う、、、、、、、、ガク」
「え?  あ!」



彼はタイミング悪く起きた事を後悔した。
自分の大きなお腹の下に、小さなポケモン、コラッタが居たのだ。体は粘土のように折れ曲がり、意識はなくなっていた。
しかし、生きてはいるようだ。辛うじて。

踏みつけた本人は、急いでその辺に大量に生えているオボンの実を12個まとめてとり、コラッタにその汁をかけた。



10分後、コラッタは薄々目を開けた。意識が戻ったのだ。
「あ、あのー」
「え?うわっ!」
コラッタは素早く飛びのこうとしたが、
体に激痛が走り、動く事ができなかった。
「ああ、動かない方が良いよ。まだ傷が完全に治っていないからね。」と、優しく声をかけた。
            



つもりだったが当の本人(人じゃないが)にはそうは聞こえないようだ。
彼の顔を見た瞬間、一気に顔から血の気が引いた。


「コイツ、たしか伝説の...」



そう、コラッタを助けたのは伝説のポケモン、カイオーガだった。

コラッタの心 でもなんで陸に上がっているんだ? 本来海に住んでいるはずなのに

どうやらこのカイオーガは水陸両用なようだ。

カイオーガ「あ、あのさ、」
コラッタ 「は、はい!」
カイオーガ「いや、僕に対して敬語使わなくていいから。」
コラッタ「あ、ああ」


カイオーガ「さっきは本当にごめんなさい!  こんな怪我負わせてしまって」
カイオーガは物理的に下がらない頭を地面にめり込むぐらいにまで下げた。

コラッタ「そ、そんな、いいよ。僕がそこにいたのも悪かったんだし」
カイオーガ「そ、そう」

こうして二人の間に、少し歪んだ「つながり」ができた。








そして




3日後の悲劇も、今、スタートを切ってしまった。



<2011/05/15 13:02 ロンギヌス>消しゴム
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