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『運命』の記憶 - 旧・小説投稿所A
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『運命』の記憶
- 護られしムゲン竜 -
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『Keep Your Head Above the Mayhem』
====================
「君って確か…造られたんだよね? バイオレンス社に。」
『バイオリック社だ。お前は… 俺の親を侮辱する気か!?』
カイオーガの薄れた記憶のせいで、バビロンの怒りが頂点に
達する。身体の色を変えられた上…自分の親達の名前まで間
違えられては、さすがにロンギヌスも少し納得してしまった。
「あはは…ゴメンゴメン。馬鹿にする気じゃなかったんだけど…ね♪」
『…低脳な連中に俺の誇りは分からないだろう…バイオリック社は世界で最も尊敬している&#8252;』
「そうやってプログラムされて造られたんでしょ? 世界をまだ知らないのにね…♪」
挑発させ、我を忘れさせる…これがカイオーガの戦い方だ
った。ロンギヌスもラティオスも、それは熟知している。
だがその言葉はロンギヌスの心に、バビロンを哀れむ気持ちを生まれさせた。
「(人間の思い通りか…残酷すぎるな…)」
しかしリーグチャンピオンとして…こいつらのトレーナー
として、闘いを避けるのは許されない。それを覚悟した彼
の右手が、ライバーをバビロンに向けさせた。
「じゃあ人工竜…目的はなんだ? バイオリック社はいったい、何を欲しがってる?」
『それを口外するなという命令は無い…だから教えてやろう。このリーグに眠る最強のガイアメモリ…その設計図だ。そして…』
『お前達がペットにしてるらしい、ムゲン竜。』
「レムリアさんは大切な仲間です…あなたには名前も呼んで欲しくない!!」
それまでずっと黙秘していたラティオスが口を出す彼の顔に
はバビロンと同じく、プライドを傷付けられたような怒りが
舞っていた。やはりカイオーガの予想通り…レムリアを想っているのか…
『ムゲン竜の遺伝子は類を見ないほど貴重だ。
だがバイオリック社はそれと同等の遺伝子を作り、
人工的にドラゴンを培養したのだ。』
「それが…お前…?」
『そう…いわば私は、ムゲン竜のコピーだ。
そしてそのオリジナルたるレムリアの確保…
そのために生み出されたのだ。』
人に造られ、コンピュータの知能を埋め込まれたバビロン。
またしても目標とされたレムリアが、ロンギヌスは本当に
かけがえの無い存在だったと気づかされた。
どうしても
護りたい一心で、ライバーにカードを差し込む。
『ライド___セキュリティ・ポリス(Security Police)!!』
銃口から七色の光が飛びだし、五人組のSPを呼び出した。
圧倒的に不利なバビロンに、黒スーツ姿で拳を構えている。
間髪をいれる暇もなく、SP達はバビロンに飛びかかった。
ジュル…ガシッ…!!
SP「……!!」
『丁度いい。腹ごしらえしたかった所だ…』
バビロンの細いひし形の目が、急に野生的な色を示す。そして
異常なほど粘り気の強い唾液をこぼし、SP達の自由を封じて
しまった。ねとねとと絡みつく粘液に悶える彼らを捕らえ、
真っ逆さまに胃袋へと流し込む。
SP「は、離せ…あっ…ああああっ!!」
ゴクッ…ゴクッ…ングゥ…にゅぷ…
『相手にならずばただの餌…生かして喰らってやるだけ幸運と思え。』
ムクムクと膨らみを増していくバビロンの黒い腹部。最後
のSPを呑み込んだ時には、既に赤ん坊でもいるかのような
大きさだった。五人もその柔らかそうな肉袋にぎゅうぎゅう
詰めになっていると思うと、ロンギヌスは場違いながらも
少し萌えてしまった。
『俺はすぐに消化はしない…溜め込んだ方が長く
楽しめるからな。動きは鈍くなるが…』
確かに大人のSP五人を腹に収めて動き回るのは、かなり
重苦しそうに見えた。ロンギヌスはその隙をつき、今度は
逃走用のカードをライバーに入れる。
『アタックライド__クロックアップ(CLOCK UP)』
「カイオーガ、ラティオス、掴まれ!!」
すんなりバビロンの獲物になる訳にはいかない。消える
ような速さで二匹の腕をひっ捕まえると、ロンギヌスはレ
ムリアの居るリビングへと走り去っていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「ど、どういう事よ…まさかまた貴重生物管理部とかいう人じゃ…」
「話はあとだ…とにかく窓もドアも全部閉め切れ!!立て篭もるぞ!!」
平和を謳歌するためのリビング…
それが今や、彼らを護る篭城になろうとしていた。
ロンギヌスはケースから全部のメモリをフル稼働させ、全員に配りまくった。
その時、ロックしたはずの扉が爆弾を仕掛けられたかのように
吹き飛んだ。レムリアに向かって飛んできた破片を、カイオー
ガがヒレで弾く。
レム「あ、ありがと…」
カイオ「今は僕達が盾になるからさ…もうどこにも行かないでよね♪」
<2011/05/30 22:56 ロンギヌス>
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