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パラレル・ワールド − 旧・小説投稿所A
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パラレル・ワールド
− 第22話 −
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・・・今、何処なのだろうか・・・
駄目だ、体が・・・いや、体は動く、けど・・・何もない・・・壁も、地面も、空気も・・・空気も!?

「ハッ!・・・何だここは?僕は・・・何処にいる?」

彼が気がつくと、そこは何もない世界・・・光も、音も、感覚も無い・・・
さっきまで竜に追われていたはずなのに、それさえも・・・その地面さえも、見えない・・・触れない・・・

「・・・そうだ、今の・・・今の時間は・・・あれ?待てよ、僕の腕はどうした?僕の体は・・・?」

腕につけていたデバイス。それには時間も出るはずだ。
だがそもそも、自分の腕の位置さえも、彼には分からない。

「待ってくれ・・・何なんだここは・・・まさか、いや、そんな・・・」

彼の脳裏に浮かぶ1つの言葉。
ーーー自分は死んでしまった。
死後の世界は、光も音も、何もない無の世界だという。
死んだ後は天国や地獄、輪廻転生などの世界だとも言われ、どれも証明出来ない。
だからこそ、死んでいると決めつけられはしない。
だが、もしここが・・・いわゆる"あの世"だとしたら?
自分の記憶や自我を保ったまま、永遠に孤独だとしたら?

「嫌だ・・・止めてくれ。嫌だ!こんなの嫌d

ドゴォン!!!

彼がそこまで叫んだ瞬間、響きわたる轟音。
それは、音だけじゃない。目が眩む程の光。背中を押す衝撃波。そして・・・痛み。
死んだなら失ったはずのものが、一瞬で戻ってきた。

「え・・・やっぱり、死んでは・・・待てよ、じゃあここは・・・何だ?」

いきなりの事に、彼の頭は混乱した。
目には何かの破片が上へ上へと浮かび上がっている光景。耳には未だに響く轟音。体には、上から吹き付ける風。
これが意味する事を、すぐには理解出来なかった。

だが、それも一瞬だけ・・・空に見えてきた物が何なのか分かった瞬間、彼は、今の自分の状況を理解した。
自分の体は落ちている・・・何かの爆発に巻き込まれ、下へ下へと・・・逆さの姿勢で。

「僕は・・・落ちて・・・ん!?」

まわりで共に落ちているのは、何かの建物の破片・・・
それを見、そこにある文字を見た瞬間・・・正気を取り戻したはずの彼はまた混乱した。
理論的にはあり得なくもない。しかし、だとしたらどうして・・・何故僕はここに?

・・・建物に書かれていた「NERV」の文字を見ながら、そのまま・・・
彼は、自分は来たことの無いはずの世界の名称、「ジオフロント」と呼ばれる場所へと落ちていった・・・





下で、何かと何かが戦っている。
大きなものだ。巨大な生き物と、いわゆる「ヒーロー戦隊シリーズ」に出てきそうなロボットが戦っている。
彼には、その正体が・・・その名称が分かっていた。実物は見たことが無く、存在しない架空のもの・・・

「・・・エヴァ初号機と、第10の使徒・・・」

元の世界ではアニメとして始まり、映画化された架空の世界・・・
それが、パラレル・ワールドという形で、現実のものとして目の前に存在している。

「うっ・・・」

地面に走る紫の一閃。そして倒れる第10の使徒。
目の前で起こる光景は、放映された映画の通りだ。そして、この後・・・
彼の頭にそこまで浮かんだ時、また走る一閃。そして、自分が落ちるであろう場所に倒れた第10の使徒・・・

「・・・待て、このままじゃ・・・」

一閃を受け、心臓とも言える"コア"が剥き出しになった第10の使徒。
そして、彼の落ちる先には・・・赤黒い色をした球体、"コア"が・・・

「マズイ・・・このままじゃ衝突して・・・」

かと言って、彼の装備には落下する時にパラシュートのように働く道具は無かった。
何も出来ずに、どんどん落ちていく。そして・・・

・・・コアに血しぶきが上がった瞬間、また、彼は消えてしまった。


気まぐれで投稿再開。
元々練っていたストーリーは未だに頭に残っているので、何とか書いてみます。

えー・・・最後に投稿してから随分たちました。
僕の文体も変わりました。
なので前回と見比べると違和感あるかも知れませんが、そこはおきになさらず。
(流石にVD見たいにALL修正するのは辛いですし・・・w
<2012/11/25 23:06 想西>
消しゴム
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