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ぼくのなつやすみ − 旧・小説投稿所A

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ぼくのなつやすみ
− 夢は折れる −
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「ぎ…あぎゃッ…!! っぶぅ……んぶぁ…」

「ふふ……変な鳴き声が聴こえるけど気のせいかしらね」


レムリアはうつ伏せ寝のまま上半身を持ち上げ、シャチホコのような姿勢を取った。その上でゆっくり身を床に倒し、そっと胃袋に圧力を加える。その身を押しつぶすような蹂躙を、十数回に渡って繰り返した。


すると柔らかい胃壁にサンドイッチされ、署長の呻き声が漏れてきた。肉壁で鼻すらも塞がれているのか、随分と鼻声になっている。


「出しt…..く、苦しい……っ…!!」

「あら….そう」


冷たくそう吐き捨てると、レムリアは次の罰に移った。腹をむにっと床に押し付けると、そのまま力を入れてギュゥゥッと圧迫する。普通なら耳を押さえたくなるような悲痛な声も、今の彼女には悦楽でしかない。



「さぁ……そろそろ反省したわよね?」

「は……ぅ…はい……」


呑み込んでからおよそ一時間。彼女はようやく体内からのSOSを受け入れた。下腹部に当てた手をグイッと内側に押しこみ、署長を食道へと逆流させる。そして・・・



グチャッ……ドパッ!!


大量の唾液を身にまとった姿で、頭から冷たい床に吐き出される署長。レムリアは彼の目の前で、ニヤニヤと魅力的な笑みをたたえていた。





「じゃあ最期にもうひとつ…..」

「や…やめてくれ!! もう、こ….い、嫌だ…嫌だ…!!!」


ゲホゲホと咳き込みながら、尻餅をついたまま器用に後ずさる。その眼からはドMという光は消え失せ、明確な恐怖の色で濁っていた。

そんな事などいざ知らず、レムリアは最初にそうしたようにグイッと顔を近づける。
自分の芳香のように甘い吐息を、ハァァッと署長の顔に吹きかけ、そして・・・・






・・・チュッ


「ぅあ…!!?」

「あら嫌だった? 西洋じゃただの挨拶よ?」


西洋で額にキスをするのかどうかは知らないが、署長の眉の上には確かに彼女の唇の熱が残っていた。










「さっ…そろそろ引き際かしらね…」


レムリアはニコリと一瞥すると、満足そうに踵を返した。彼女の背中が遠くなっていくにつれて、署長はさっきまでの時間がとても尊く思えた。行ってしまう・・・もう会えない・・・




「あ…ちょ、ちょっと待ってくれ!」

「…?」


声を張り上げ、ドアの向こうへと消えていこうとするレムリアを引き留める。



「あの….もう、逢えないのか? これで…」





「…ふふ、なぁに? あれだけ嫌がってたのに…まだ一緒にいたい?」

「い、いや….あれはそういう訳じゃ….」

「…そう。でも残念だけど帰らせてもらうわね。けっこう疲れちゃったし」


確かに、絶えない笑顔の中にも疲労の色が浮かんでいた。



「で、でも….私はもっとあなたと…」

「私なんかじゃダメ。もっと高貴で華がある、そんな相手を見つけなくちゃ。それに….」



レムリアは眉を吊り上げ、自分のぽこっとしたお腹をさすって見せた。


「私と結ばれちゃった日には….毎日ここに入ってもらうわよ?」

「え……ま、毎日….?」

「そう。仕事になんか行かせるもんですか」












「見つけてみて。一瞬のときめきじゃなくて…..人生を預けられるような人を」


レムリアは真剣な眼差しでそう言い残すと、今度こそドアを開けて出て行った。署長は扉が閉じられた音のその余韻を、絶望したような顔で聴いていた。ガクンと膝をつき、何も言えなかった嗚咽を呑む。






今更ですが、僕のTwitterアカウント名を載せておきます(

Longinus1153

宜しければどうぞお友達になってください…!!(未熟者ですが
あれ、Twitterではフォローって言った方が正しいのかな?
<2011/11/20 10:44 ロンギヌス>
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