PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル

肝試し − 旧・小説投稿所A

RSS | 感想 | TOP
肝試し

|<< < 9 / 10 >>|

カル「じゃあ『絵本』についてだな。」

サバ「ああ・・・『宵闇の絵本』だよな。それ一体何?」

カル「少し弄られているが、サバランがよく知っている童話が書かれている。」

プル「カル・・・それだけだと説明不足だ。」

カル「そうか?別にこれだけでいいと思うが・・」

サバ「何の話だ?」

プル「実はこの『絵本』を書いたのはある人間なんだよ・・・」

カル「その人間は少し厄介で死体を操ることができ、その死体たちに書かせた『復讐の絵本』。それが今では『宵闇の絵本』なんて呼ぶようになった。」

プル「で、中に書かれているのは大体お前が知っている童話ばかりだ。」

サバ「童話が怖いことになったな・・・・」

プル「そうだな。ちなみに一部言うと罪竜たちの生前の記憶を封印してある。」

サバ「だから触れるのは禁止なんだ・・・ってなんでそんな大事なもんここで管理しないんだ!」

カル「さっき言った人間がそう出来ないように仕掛けを施しやがった。」

サバ「仕掛け?」

プル「絵本がその階から出るとランダムで現世にいる者(人間のみ)にその絵本通りの境遇に遭わせ、絵本通りに死なせるという仕掛けだ。」

サバ「確かに厄介だな。で、その絵本には何が書かれてるわけ?」

プル「フェラガイのところは『赤ずきんちゃん』だ。ちなみに猟師は出てこず、狼に丸呑みにされ胃で消化され死ぬ。」

サバ「なんていうチョイスするんだ!!赤ずきんちゃんって誰もが知っている童話だろ・・・・ってその絵本はどこにある!今すぐ持ち出して・・・」

ギロ・・・

カル「持ち出してみろ。その瞬間に生き地獄を見せてやる。」

サバ「すまん・・・まさかの『丸呑み』限定だったから、つい・・・・」

プル「サバラン・・・気をつけろよ。これでもカルはここの所長だからな。」

サバ「わかった・・・・」

プル「じゃあ次はガイツだが・・・これはサバランでも知らんだろ。童話は『絞首架の男』だ。」

サバ「どんな話?」

カル「聞かないほうが身のためだ。」

プル「持ち出したときは・・・誰かが首吊りの上に肝臓をとられる・・・」

サバ「それ聞いただけで後悔したわ。」

カル「ヴォルストは『青髭』が書かれている。」

サバ「それなら知ってる。」

プル「そうか。だったらどんな話か言ってみろ。」

俺はプルートにそう言われ青髭のあらすじだけでも話した。
ちなみに『青髭』のモデルとなる人物がいるなんていう説もあるが・・・これは本当に怖いので省略。
話をもどして・・・
『青髭』のあらすじはこうだ。

ある金持ちの男は、青い髭を生やしたその風貌から「青髭」と呼ばれ、恐れられていた。
青髭はある兄妹の美人の妹に求婚し、その妹と結婚することになった。
あるとき青髭は、新妻に鍵束を渡し、

「どこにでも入っていいが、この鍵束の中で金の鍵の部屋だけは絶対に入ってはいけない」

と言いつけて外出していった。 しかし、新妻は「その金の鍵の部屋」を開け、その中にある青髭の先妻の死体を見つけてしまう。
新妻は青髭によって殺害されそうになるが、間一髪で駆けつけた兄二人によって青髭は倒され、新妻は青髭の遺産を手に入れて金持ちになった。


サバ「じゃなかったか。」

プル「そうだ。よく知ってたな。」

サバ「まあな・・・」

カル「でもな・・・持ち出したら・・・助けは来ず、そのまま監禁される。しかも吊るされて・・・」

サバ「あれ?でも『青髭』には吊るされるなんてこと書かれてなかったが・・・」

プル「そこは書いた死体が書き足したんだ・・・」

だからカルは『少し弄ってある』なんていった訳か・・・

カル「次は・・・ハイトか。ハイトのところは『ホレおばさん』ていう童話が書かれてる。」

サバ「怠け者の妹が出てくる話だっけ?」

プル「そうだ。だったら持ち出したときどうなるか予想できるはずだ。」

たしか怠け者の妹は・・・・!?

サバ「まさか・・・・・」

カル「そのまさかだ。死ぬまでコールタール塗れになる・・・コールタールはコークスを製造する時にコークス炉で石炭を乾留して得られる副生成物の一つだ。」

サバ「黒色の液体で独特の臭いを持つんだよな・・・」

プル「一生それに塗れて生活していかなければならない。普通の奴なら一日と持たないだろうな・・・」

サバ「・・・・・・・・・・・・」

カル「話が脱線したな。次は・・・ナイドか?」

プル「所長が罪竜の居る階を忘れてどうする。次はオウモルトだろうが。」

カル「そうだったな。すまん、すまん。」

プル「オウモルトのところは『茨姫』だ。知ってるだろ?」

サバ「『眠り姫』とも呼ばれてるよな?」

カル「そうだ。こいつが一番厄介だ。」

サバ「どういうことだ?」

プル「こいつはな・・・持ち出しても何も起こらないが触れないんだ俺たちは・・・」

サバ「つまり持ち出すことも出来ないと・・・」

カル「そうなんだよ・・・」

プル「まさかの持ち出し不可ってなあ・・・」

カルとプルートはなぜか暗くなる・・・・なぜ?

サバ「まあまあ。いいじゃんそんなことがあっても。次行こう次。」

俺はそう言ってカルたちを励ました?


<2011/09/27 18:52 リオ>消しゴム
|<< < 9 / 10 >>|

TOP | 感想 | RSS
まろやか投稿小説すまーと Ver1.00b