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カル「俺たち古竜でさえ触れられないなんて・・・」

サバ「あのさあ。落ち込むのはいいけど続き話して。気になってしょうがない。」

プル「そうだったな。次はナイドのところだがここは『白雪姫』が書かれている。」

カル「どうしてか分かるか?」

サバ「継母が白雪姫に『嫉妬』したからだろ。」

プル「そうだ。じゃあ結末は？」

サバ「あれの結末は白雪姫は死体愛好家の王子と結婚して幸せになったんじゃあ・・・」

カル「お前は結構物知りだと思ったんだが・・・」

サバ「違うの?」

プル「結末は・・・女王は白雪姫の結婚披露宴のときに焼けた靴で死ぬまで踊らされたそうだ。」

サバ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

あれ？そんな結末だっけ?童話って結構ハッピーエンドで終わると思ってたのに・・・・

カル「持ち出したとき、誰かが発狂して狂い死んだり、誤って割った鏡の破片が心臓に刺さって死んだり、またはショック死。」

最後だけ現実味のある死に方だな・・・

プル「ちなみにこれは継母の最後になぞられている。」

サバ「・・・そうなんだ・・・今思うとこれ書いた死体って・・・一体誰?」

プル「そんなことは気にするな。」

カル「そうだ。細かいことより次行こう！」

サバ「次って・・最後じゃん!」

プル「そうだな。じゃあゾヌンのところは『憂悶聖女』という童話だ。これはあまり怖くはない。」

サバ「どんな話?」

カル「ゾヌンの過去話に類似している。とある父親が実娘を磔にしただけだ。」

サバ「それって娘が『嫁がない』とか言ったわけ?」

プル「そうだ。だから父親は怒って・・・・」

たしかにゾヌンの過去話に類似してるな・・・・・

カル「まあ『絵本』に関してはまだ謎なところがあるがこんなところだろ。」

サバ「そういえば・・・なんで『眠り姫』って分かったんだ?触れないんだろ?」

プル「それはだな・・・」

カル「ご丁寧に絵本の表紙に『Sleeping Beauty』って書かれていて、これを訳すと・・・」

サバ「眠り姫ってわけだな。」

プル「腸が煮えくり返るほどムカつく・・・」

カル「それは同感だ。ここまで虚仮にされるのは腹ただしい。」

あちゃ〜・・・二人とも相当怒ってるな。

サバ「じゃあ話も終わったことだし俺は帰るわ。」

カル「ちょっと待て!実は他にも用があって呼んだんだ。」

サバ「へ？」

プル「久しぶりにサバランを食いたくてな。それで呼んだ。実際のところこっちがメインだな。」

食うのがメインって・・・だったらさっきまでのなが〜い話はなんだったわけ?
でもまあいいかな？俺も久々にカル達の胃を堪能したかったし。

サバ「しっかり味わえよ！」

カル「その心算だから安心しろ。」

プル「じゃあイグニールたちも呼ぶか。回し呑みパーティーだ!」

サバ・カル「オオオオオ!!無礼講だ!!」

こうして俺は後で来たイグたちに食われては吐き出され、また食われた・・・・

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