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【保】恩を忘れた捕食者 − 旧・小説投稿所A

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【保】恩を忘れた捕食者

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数分前
ウー「ふぅふぅ…」
カイ「おっと、逃がすか!竜の波動!」

ドカアアン
竜の波動はウーだけに命中

ウー「うわぁあ!」

手に持っていたオボンの実が転がり出た

カイ「へへっ今日の夕食ゲット」

怪我をして動けなくなった獲物にカイリューはゆっくり近づいてくる

ウー「い…嫌だぁ…皆…助けてぇ…」

しかしピカチュウ達は逃げるのに精一杯で気づかずにどんどん行ってしまった

カイ「へへっ美味そうなゴンベだ…」
(一応ですが、ピカチュウ達は化けています)

カイリューはウーを掴んでゆっくり舐め始めた
ぺロッ…ぺロッ…

ウー「はぅっ…ぼ、僕なんか食べても美味しくないよう…」
カイ「んー?十分美味いぜ?いただきまーす」

はむっ…くちゅっくちゅっぬちょっぺちゃっ
カイリューは容赦なく舐め回して遊ぶ

カイ「美味え♪でもお前ってピカチュウみたいな味だな」

ドキッ

カイ「まあいいや、そろそろ胃の中で溶けてもらうぜ」
ウー「やぁ…やだぁ…出し…てぇ…」

ウーの言葉には耳を貸さず、容赦なく徐々に飲み込んでいった

ウー「うわあ…!嫌だああ!」

ごくっ…ごっくん…
ボチャッ

ウー「うぐっ…ここは…?」

カイリューの胃の中だった
まもなく、胃壁がみっちりウーにくっつき、胃液を分泌してきた

ジュゥ…ジュワァ…

ウー「うあぐ…うあああああ!痛いよぉ!」

胃液が皮膚を焼けるような痛さで溶かしてくる
そのうちに、痛みを感じなくなってきた
それ共に眠気が増してきた

ウー「ぅ…僕…ここ…で…死ぬ…のか…」

恐怖に涙が溢れてくるが、消化は止まらない 眠気も治まらない
もう体も半分以上溶けていた

ウー「ぉ…ぼん…の…実…食べ…たかっ…たよ…」

そう言うと静かに瞼を閉じ、覚めることのない眠りについた
ずっと食べたかったオボンの実を食べることはもうなかった…

その頃、外では

カイ「へへっ溶けたようだな」

少し離れた場所で大急ぎで戻ってきたピカチュウ達が見ていた

ピー「ゥ、ウー…」
カー「…間に合わなかったわね」
ユー「あれだけ…オボンの実を食べたがっていたのに…もう食べれないんですね…」
ピー「く、くそぉー!」

カイリューに向かっていくピーをチーが止めた

チー「待てよ!ここで出てってもウーはもう戻ってこないぞ!命を無駄にするな!」

カイリューはお腹をさすりながらどこかへもう飛んでいってしまった

ピー「くそお!」

滅多に怒らないピーが乱暴に地面をパンチした

ユー「ピー、戻りましょう…」

泣いているピーを慰めながらも家へ戻った
食いしん坊で、人の話も聞かなかったけどいいやつだった

今日のことは忘れないだろうとピーは思った



<2011/07/01 21:31 won>消しゴム
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