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【保】迷い人 − 旧・小説投稿所A

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【保】迷い人

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『いや…なんでもない』

僕は心配をかけたくなかったので夢のことを隠した…

『そっか〜でもこんなに汗が出るほどだから…変な夢でも見たのかな?』

無邪気に僕に質問をする…

『ああ…あの蛇族に食われる夢を見ててね…』
『孤人さん変わってるね♪食べられちゃうのが好きなの?』

そういうとシィナは無邪気に僕をからかう…僕は飛び起きてシィナを追いかけた…予想通りかなり逃げ足が速く追いつけなかったが待ち伏せしてたらシィナが辺りに注意しながらこっちに向かってくるところを捕まえた…笑いながら僕に抱きついてくるシィナが妹のように思い楽しい日々を過ごした…

1週間後

いつものように目を覚ますが何かおかしい…
シィナがいない…焦げ臭い…?!
慌ててドアを開けると夢が正夢になっていた…

『ソコニモイッピキイタワヨ♪』

目の前にいる蛇女が矢を構えてくる…反射的にドアを閉めて矢はドアに突き刺さった…
台所にあった包丁を手に取りドアを開けて侵入してきた蛇族に向かい飛び掛った…!

『キャァ?!』

矢を撃とうとするがそれより先に包丁が蛇女の首を狙い済まし切り裂いた…

『シィナ…!』

蛇女が倒れるのを横目に大声で叫びながら外へ向かう…巨木のあちこちは炎が放たれ逃げ惑う獣人や倒れた獣人が埋まっていた…

『シィナ…どこだ…』
階段を降りて逃げ惑う人々の中を突き進む…
広場に倒れてる獣人の中に見覚えのある人が見えた…

『シィナ…!』

僕は駆け寄った…でもシィナはお腹に矢が刺さって…息絶えていた…

『アソコニモイッホピキイタワ…♪』
『ツカマエテシバリアゲルノヨ…♪』

ゆっくりと立ち上がった…辺りを見回す…ほとんど生きてる獣人はいない…僕一人だけ・・・辺りを埋め尽くす蛇女…ほとんどが矢を構えていた…

『…ははは』

矢の放つ音と共に僕の意識が途絶えた…

……………

BADEND5 正夢


<2011/11/24 00:05 狐人>消しゴム
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