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【保】妖精の運命 − 旧・小説投稿所A

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【保】妖精の運命

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この世界では、もてない心の優しい男の子を幸せにする妖精がいました。しかし、ジャングルで生まれ育つ妖精ですが、危険がいっぱいです。妖精の生存率は、1パーセントそんな、彼女たちの物語です。

今日も、元気に人のいる町をめざす妖精たち、しかし、そこにトウカイモウセンゴケがいました。目の前にそれがあることに気が付かないようせいたち、
そして、

「きゃああ、いやああ。ネバネバする」
餌食となったのです。

赤い触手のようなものには、ネバネバ消化液がついていて、羽をくっつけて溶かしてしまいます。
こうして、妖精は、意識を失ったのです。

生き残った妖精は、少しだけ。しかし、ここで大きな罠があります。ウツボカズラです。そして、ウツボカズラは、甘い香りで獲物を誘惑します。
「甘い香りがする。」
「ここだ」
妖精は、元に戻ろうと思ったのです。しかし、もう手遅れでした。
「羽がはなれないっ」
そうです。ウツボカズラのネバネバに捕らえれてしまったのです。
妖精は、力づくで羽をはなそうと必死です。
「はなれた」
そして、深い底なしの穴に落ちていくのであった。
残る妖精は、10匹。ここを抜ければ人のいる町にいける。安心した妖精たちしかし、安心するには早かった。

「げっ」
「ウシガエル」
そこに、ウシガエルの群れがいたのです。ウシガエルは、アメリカザリガニをエサとしているくらいです。妖精なんて、ぺろりと一口で食べてしまいます。
「目的を果たすまで」
「私たちは、逃げない」
なんと、妖精は、ウシガエルにたち向かったのです。
ウシガエルは、長い舌を伸ばしました。しかし、それをかわす妖精。しかし、妖精の後方から伸びてきた長い舌に巻きつかれてしまった。
そのまま、叩きつけられる妖精、仲間が援護に向かうが、長い舌に捕まってしまう。
「うあっ」
「大丈夫、きゃあ」

そして、ウシガエルは、とんでもない行動にでる。
なんと、妖精たちを長い舌でべろべろと犬のようになめまわしたのである。
「いやあああああ」
「きもちわるい」

唾液の重みで空に飛べなくなった妖精たち。そして、悲劇は、これだけでは、なかった。なんと、妖精たちは、このような症状を訴えた。
「体が動かない」
カエルの種類よって異なるが、特に大型のカエルは、獲物を丸飲みしやすくするため、唾液には、獲物を疲れさせる麻痺毒的な特殊な成分が含まれている。

ウシガエルのなめまわし攻撃は、続いている。長い舌は、疲れるどころか、犬のように素早く器用になめまわして、スピードアップしていた。そして、妖精の弱点を攻めます。
「あっ」
「そこ」
「だめっ」
「くすぐったい」
ウシガエルは、妖精たちが弱ったのを確認すると、妖精たちを丸飲みにした。
「ん、んっー」

妖精たちは、骨ごとトロトロになるまで、ウシガエルに飴玉のようになめ溶かされてしまった。
妖精は、全滅したと思われた。

が、しかし
あの妖精の中で一匹臆病なのがいた、隠れていたため助かったのである。

その臆病な彼女の話をするとしよう。

あれから、一週間たった。

妖精は、食べるものが無く、お腹をすかしていた。
すると、小さな5歳くらいの男の子がいた。
「小さなおねえちゃん」
「坊や私が見えるの?」
この妖精が見えるは、もてない心の優しい男の子だけである。そして、男の子は、こう訊ねたのである。
「おねえちゃん、うちで飼っていい」
これが、出会いだった。

男の子は、ちゃんと世話をしてくれた。
あれから11年後

男の子は、少年になっていた、高校生になっても、もてなかった。そして、少年は、朝、起きると
とんでもないことがおきていてびっくりする。なんと、少年の体の上にナイスバディで美しく髪の長い少女がいるではないか。そして、少女は、こう言った。
「あなたの彼女になるために妖精として生まれこううして人間になることができました。あなたのやさしい心がそうさせました。ふつつかものですがよろしくお願いします。」
少年は、こう答えた。
「こちらこそ」
そして、ふたりは、同時にこう答えた。
「「大好き」」
そして、二人は、キスをした。
こうして、二人は、幸せに暮らしたとさ。
〈完〉


<2011/06/21 21:56 G>消しゴム
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